ギリュギリャウ・クンクアン

ギリュギリャウ・クンクアン：台湾を代表する捕手の軌跡

ギリュギリャウ・クンクアン（Giljegiljaw Kungkuan）は、1994年3月13日生まれの台湾・台中市出身のプロ野球選手です。パイワン族にルーツを持つ彼は、2019年以降、民族名であるギリュギリャウ・クンクアンを登録名として使用しています。ギリュギリャウが氏名、クンクアンが家名を表しています。

プロへの道：アメリカでの挑戦

台中市立西苑高級中学卒業後、国立台湾体育運動大学に進学したギリュギリャウは、2012年にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、アメリカでのプロ野球生活をスタートさせました。傘下ルーキーリーグからキャリアを積み重ね、2017年にはA級レイクカウンティで125試合に出場し、打率.269、17本塁打、67打点という好成績を残し、ミッドウェストリーグのオールスターゲームにも選出されました。

2018年にはA+級リンチバーグでプレーした後、シーズン終盤にはAAA級コロンバスへ昇格。台湾出身の捕手としては史上2人目の快挙でした。2020年シーズンは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響でリーグが中止となり、メジャー昇格を果たせないままFAとなりました。

台湾球界への復帰と活躍

FAとなったギリュギリャウは台湾に帰国し、2021年シーズン途中、味全ドラゴンズからドラフト1位指名を受け入団しました。入団後わずか5日後にはCPBL初出場を果たし、シーズンを通して54試合に出場、打率.256、11本塁打、32打点を記録しました。

2022年シーズンは、88試合に出場して打率.290、14本塁打、56打点という素晴らしい成績を残しました。この年はCPBLで使用球の反発係数が変更されたため本塁打が減少する中、14本塁打でリーグ最多を記録し、本塁打王のタイトルを獲得しました。そして2023年シーズンも106試合に出場、打率.284、23本塁打、67打点で2年連続の本塁打王に輝きました。

代表歴と今後の展望

ギリュギリャウは、U-15アジア野球選手権大会、アジア競技大会、ワールド・ベースボール・クラシック、WBSCプレミア12など、数々の国際大会でチャイニーズタイペイ代表として活躍しています。彼の卓越した打撃センスと捕手としての経験は、台湾野球界にとって大きな力となっています。

今後、彼が台湾野球界、ひいては国際舞台でどのような活躍を見せてくれるのか、注目が集まります。パイワン族の誇りを胸に、彼はこれからも台湾野球界を牽引していく存在でしょう。彼の更なる活躍に期待しましょう。

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