クイズ!世にも不思議な逆回転

クイズ!世にも不思議な逆回転

『クイズ!世にも不思議な逆回転』は、1989年から1990年にかけてフジテレビ系列で放送されたクイズ番組です。この番組は、かつて特別企画として好評だった『逆回転クイズ』をレギュラー化し、毎週金曜日の夕方に視聴者を楽しませました。

番組の概要

この番組の特徴は、逆再生された映像を見て、その元の状態を当てるというものです。問題は視聴者から募集され、採用されたユーザーには賞品が贈られました。具体的には、三菱電機のS-VHS-Cムービーカメラがその賞品として提供されていました。しかし、放送はローカルセールス枠であったため、系列局によっては放送されない場合もありました。たとえば、同じ時間帯に別番組を放送していた東海テレビなどがその例です。

主な出演者

番組の司会は、古舘伊知郎が務めました。解答者としては、栗本慎一郎や塩沢とき、柳沢慎吾など多くの著名なタレントが名を連ねました。また、西田ひかるは特に逆回転の金属を元に戻すことに得意で、印象的な存在感を放っていました。その他にも京本政樹、布川敏和、大島渚、三田寛子、山口良一など数多くのタレントが出演し、番組を盛り上げました。

クイズの形式

クイズにはいくつかの形式があり、主に早押し問題や筆記問題がありました。早押し問題では、解答権を得るために2回お手つきする際に失うという厳しいルールが設けられていました。視聴者が見る問題は、古舘の「リバース、オン！」という掛け声で始まり、逆再生された映像が流れました。最終問題では、得点が倍増する権利が与えられたり、特定の点数が加算されたりすることもあったため、緊張感も伴いました。

問題の一例

具体的な問題としては、乾燥わかめを使った漢字一文字の作成や、マッチ棒を燃やした際の映像などがありました。例えば、乾燥わかめで形作られた「妹」は、サザエさんに登場する磯野ワカメに由来し、視聴者の記憶をくすぐるものでした。他にも、紙で作られた蝶が壁に文字を形成して揺れる様子や、1円玉を浮かべて文字を作り沈める様子なども含まれており、視覚的にも楽しませてくれる内容でした。

スタッフと制作

この番組の企画は金光修が手掛け、複数の構成作家たちによる多彩なアイデアが番組を支えました。演出はキネマ東京の橋本行司を中心としたチームが行い、制作はフジテレビにより行われました。また、古舘プロジェクトが制作協力を担い、スタッフ全員が一体となって魅力的な内容を提供していました。番組は関西をはじめとする地域で放送され、全国の視聴者に愛される存在となりました。今回の逆回転クイズは、ただクイズを解くというだけでなく、視聴者の好奇心を刺激する挑戦でもありました。

もう一度検索