クイズで公認!恋のおやジルシ

クイズで公認!恋のおやジルシ／恋のおやジルシ2

『クイズで公認!恋のおやジルシ』および、その後に番組名が改められた『恋のおやジルシ2』は、中部地方に所在するフジテレビ系列のテレビ局7社が力を合わせて制作した共同制作番組です。東海テレビを幹事局として、2000年10月8日から2002年3月31日までの期間、毎週日曜日の午後12時30分から午後1時まで、日本標準時で放送されていました。

番組の概要とユニークなルール

この番組の核となる企画は、娘さんとその恋人が、まだ顔も知らない娘さんの親御さん、特に父親に二人の交際を正式に認めてもらうことを目指すという、非常にユニークなものでした。そのために用いられたのが、「彼氏当てクイズ」と呼ばれる形式です。

クイズは以下のような流れで進行しました。

1. 娘さんとその恋人が登場し、交際を認めてほしい旨を親御さんに伝えます。
2. 親御さんは、事前に提示される娘さんの恋人に関する様々なヒントや情報を得ます。
3. スタジオには、娘さんの本命の恋人に加えて、娘さんのタイプとは異なる男性や、親御さんを惑わせるような個性的な男性など、合計5人の男性が登場します。
4. 親御さんは、与えられたヒントを頼りに、この5人の中から娘さんの真の恋人である男性を見つけ出し、指名します。

このクイズの最も特徴的で面白い点は、そのルールにありました。通常、クイズは正解を目指すものですが、『恋のおやジルシ』では少し違います。もし親御さんが、5人の中から娘さんの本命の恋人を正確に当ててしまった場合、どうなるのかは番組内での描写によりますが、逆に本命ではない別の男性を指名してしまった場合にこそ、二人の交際が正式に公認されるというルールが採用されていたのです。つまり、親御さんが「この人だ！」と確信して指名した相手が、娘さんの恋人ではない、という状況が生まれることが、かえって二人の関係を認めるきっかけとなるという、逆転の発想が盛り込まれていました。

そして、このユニークな方法で見事（？）交際が公認されたカップルには、番組から祝福の印として、国内の温泉旅行がプレゼントされました。これは、二人の新たな門出を祝うと共に、番組のエンディングを飾るハッピーな要素として機能していました。

番組のリニューアル

放送開始からおよそ1年が経過した2001年10月7日、番組は内容をさらに充実させる形でリニューアルされました。これに伴い、番組タイトルも新たに『恋のおやジルシ2』と変更されました。基本的なコンセプトはそのままに、新たな展開や企画が加えられたと推測されます。

出演者

番組を盛り上げた主な出演者には、以下の方々がいました。

司会:
Take2：メイン司会として、番組の中心となり進行を務めました。
土田晃之：サブ司会として、クイズに参加する5人の男性をスタジオへ誘導したり、彼らの情報を紹介したりする役割を担いました。
その他の主な出演者:
海砂利水魚
坂下千里子
* 加藤明日美

これらの出演者たちが、時に親御さんの悩みに寄り添い、時にスタジオを笑いで包み込みながら、毎回異なる親子のドラマを見守りました。番組は、親子の間のコミュニケーションや、結婚・交際に対する世代間の価値観の違いといったテーマを含みつつ、クイズバラエティとして多くの視聴者に楽しまれました。

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