クイズの星

『クイズの星』の概要

『クイズの星』は、1992年8月10日にサンソフトからPCエンジン SUPER CD-ROM2用ソフトとしてリリースされた、ゲームプレイを中心としたクイズ系アドベンチャーゲームです。プレイヤーは、藤井星丸というキャラクターを操作し、誘拐された幼馴染の小泉真奈を救出するために多様なクイズに挑戦します。

ゲーム内容

このゲームは主に異なるモードから構成されており、それぞれがユニークなルールを持っています。最も目を引くのは「ハート・オブ・ストーン」というモードです。これは一人用のストーリー進行型クイズで、特定のステージごとに設けられたノルマをクリアしながら進んでいきます。敵キャラクターの中には、正解しないとライフが減るなどの障害があり、プレイヤーに緊張感を与えます。ノルマを達成し、最終的に「神の間」へたどり着き、魔王カオスとの対決を目指します。ゲームオーバーになっても、9回までのコンティニューが可能であるため、リトライがしやすい設計となっています。

その他のモードでは、「グランプリの狼」はF1をテーマにした早押しクイズや、「クイズトランプリ」はトランプを用いた神経衰弱形式のクイズが楽しめます。さらに、「問道」（もんどう）と呼ばれる2人用の対戦型クイズモードもあり、格闘ゲームの要素を取り入れています。90問以上のクイズに挑戦する「連続クイズいま何問目?」は、一人で50問出題されるクイズでの継続挑戦が楽しめます。

登場キャラクター

作品の中には、魅力的なキャラクターが多数登場します。藤井星丸を担当するのは高山みなみ、小泉真奈はかないみか、他にも早瀬徹（堀川亮）、リー・ウォン（堀秀行）、ケイ（岡本麻弥）など、豪華な声優陣がキャラクターに命を吹き込んでいます。また、仙人（永井一郎）、魔王カオス（若本規夫）といったキャラクターもおり、ストーリーに深みを与えています。

スタッフ

このゲームは、NORTH RIVER（北川正昭）とJOE! JOE! JOE!がディレクターを務め、さまざまなプログラマーとデザイナーがタッグを組んでいます。サウンドデザインにはPHASE OUTが関与し、アニメーションにはS.GIANTSが担当しています。多くのスタッフが特別な貢献をしており、独自の作品に仕上がっています。

評価

『クイズの星』は、異なるゲーム誌から評価を受けており、ファミコン通信の「クロスレビュー」では22点（満40点）、月刊PCエンジンでは87点（満100点）を獲得しました。特に、PC Engine FANの読者投票では23.09点（満30点）という評価を得ており、1993年時点でPCエンジン全ソフト中83位にランクインしています。 テストをクリアして進むスタイル、多彩なキャラクター、意欲的なゲームシステムは、多くのユーザーに受け入れられました。

『クイズの星』は、そのユニークなゲーム性と豊かなキャラクター描写で、今なお支持を受ける作品です。

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