クイズまるごと大集合

クイズまるごと大集合

『クイズまるごと大集合』は1987年春から1991年春まで、TBS系列で放送された特殊なクイズ番組です。この番組は特に、各時期の期末および期首の特番として位置づけられ、同時間帯に放送される他の新番組の宣伝も兼ねていました。科学技術の進歩や放送業界の変化に対応し、視聴者に楽しさを提供するために様々な試みがなされました。

番組の背景と概要

この番組の前身は、1975年から1985年まで続いた『8時だョ!全員集合』という人気番組でした。主催したTBSは、ドリフターズなどの著名な司会者を起用して特別編成の番組を製作していました。しかし、メイン番組の終了に伴い、1985年からは改編が進められ、各週の特別編成が新たに設計されていきました。これが後の『春秋のスペシャル決定版』で、主に大橋巨泉や関口宏、ビートたけしなどが司会を担当する方式に変更されました。

1987年に番組は大幅なリニューアルを行い、巨泉、加藤茶、志村けん、関口宏の4人がローテーションで司会を務め、新たにビートたけしも参入します。彼は一時謹慎中であったため、復帰後の秋から加わる形となりました。

収録と音楽

番組は事前収録形式だったため、綿密に計画されたストーリー展開や音楽が特徴的でした。特にオープニングナレーションやルール説明は『クイズ100人に聞きました』の橋本テツヤが担当し、視聴者に対する親しみやすい印象を与えました。また、テーマ音楽はたかしまあきひこが作曲し、岡本章生とその楽団によって演奏されました。

形式とルール

『クイズまるごと大集合』は、各回ごとに異なる人気クイズ番組から出題された問題に多くの番組司会者が参加して競い合う形式で行われました。初期のルールでは複数の問題に対してチームがポイントを獲得するスタイルが採用されており、例えば1989年秋まではそれぞれの参加チームが1回戦『100人に聞きました』で点を獲得し、次のラウンドに進むことができる仕組みでした。オープニングでは豪華なメンバーが紹介され、観る人々の期待感を募らせました。

特別なコーナーと賞品

番組内には「おもしろCMコンテスト」などのコーナーも設けられ、参加番組が自らのCMを宣伝するチャンスが与えられました。このような多様性のあるコーナーを通じて、視聴者にさまざまなエンターテイメントを提供しました。優勝チームや特定のコーナーでの勝者には賞金が贈られる仕組みもあり、特にクイズで優勝したチームには100万円といった高額な賞金が与えられました。

移行と終了

1991年には『オールスター感謝祭』として新たな体制に移行することが決定し、クイズ番組としての役割を終えました。これにより、『クイズまるごと大集合』は一つの時代の幕を下ろし、視聴者には名残惜しさを残しながらも、新たなクイズショーが始まることを告げる事となりました。多くの番組で活躍した司会者たちがこの場を通じて連携し、多様なクイズの世界を繰り広げたことは今でも記憶に残っています。そのため、視聴者からは親しまれる番組の一つとなりました。

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