クイズやじうまスコップ

クイズやじうまスコップ

『クイズやじうまスコップ』は、1983年11月3日から1984年3月29日にかけて、フジテレビ系列（一部地域を除く）で放送されたクイズ番組です。制作はフジテレビが担当しました。毎週木曜日の午後7時から7時30分まで（日本標準時）の30分枠で放送されました。

内容

番組は、当時の社会における様々な流行、世相、あるいは番組側が独自に収集・調査したデータや、一般にはあまり知られていない統計資料などを取り上げ、それらをランキング形式で紹介しました。そして、そのランキングに関する事柄をクイズとして出題するというユニークな形式をとっていました。視聴者は、当時の社会状況や意外なデータを面白く学びながらクイズに挑戦することができました。

取り上げられたテーマは多岐にわたり、当時の視聴者の関心を引くような身近な話題から、少し踏み込んだ調査に基づいたものまで様々でした。例としては、

「教師のあだ名」（1984年1月12日放送）
「金持ちNo.1」（1984年2月9日放送）
「司会者No.1」（1984年2月23日放送）

といったものが挙げられます。これらのテーマからも、番組が当時の人々の暮らしや社会に対する好奇心に応えようとしていた姿勢がうかがえます。

司会

本番組の司会は、お笑いタレントとして広く知られる西川きよし氏と、当時フジテレビのアナウンサーであった山村美智子氏の二人が務めました。二人の掛け合いにより、番組は親しみやすく、軽快な雰囲気で進行しました。

放送期間と回数

『クイズやじうまスコップ』は、1983年秋から翌年春にかけて放送され、全18回で終了しました。比較的短期間の放送シリーズでした。

ネット局

確認できる範囲では、制作局であるフジテレビのほか、以下の系列局で同時ネットにて放送されていました。

フジテレビ（制作局）
富山テレビ
石川テレビ
* 福井テレビ

関連番組

本番組の終了後、司会を務めた西川きよし氏と山村美智子氏は、引き続いて新たなクイズ番組を担当しました。それが、本番組の終了翌月から水曜日の午後8時台に放送が開始された『ザ・わかるっチャー』です。同じ司会者によるクイズ番組という点で、『クイズやじうまスコップ』は『ザ・わかるっチャー』の前身とも言える位置づけにありました。

まとめ

『クイズやじうまスコップ』は、当時の流行や世相をランキングという形で視覚的に捉えさせ、それをクイズにすることで、視聴者が楽しみながら社会の「今」を知ることができるように工夫された番組でした。短命ではありましたが、後の情報バラエティ番組にも通じるような、データやランキングをエンターテインメントとして提示する手法を試みた一例と言えるでしょう。

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