クイズマジックアカデミーの登場人物

『クイズマジックアカデミー』シリーズの登場人物

本稿では、コナミアミューズメントが手掛けるアーケードゲーム『クイズマジックアカデミー』（以下QMA）シリーズに登場する、多種多様なキャラクターたちについて解説します。

シリーズでは、以下のような略称が用いられます。

- QMA：『クイズマジックアカデミー』
- DS版：ニンテンドーDSシリーズ
- mobile・Sp・LF：携帯電話/スマートフォンアプリ版

解説の対象となるのは、アーケード版（リコードアリーナのリコードは除く）、DS版、およびmobile・スマートフォンアプリ版に登場する人物です。OVAやスピンオフ作品、その他の関連メディアにおける描写は、各キャラクターの説明内で補足として記述しています。

各ナンバリングタイトルや改訂版のリリース時には、特定のキャラクターに焦点を当てたPOP看板が制作され、これらを基にした限定デザインのe-AMUSEMENT PASSも発売されています。

キャラクターデザインの変遷

シリーズの続編が登場する度に、キャラクターデザインの見直しが行われています。

- QMA2稼働時: 全体的に柔らかな印象に。
- QMA5稼働時: アニメーション風になり、シャープさが増しました。
- 扉S2アップデート、QMATG稼働時、QMAXV稼働時: さらにデザイン調整や制服デザインの変更が行われました。

QMA5以降のアニメーション風デザインに対して、QMADSおよびその続編ではQMA4時代のデザインが主に使用されています。また、先生キャラクターについてもQMA6で新たなデザインが登場しています。キャラクターの設定に関する情報は、ゲーム内の描写に加え、公式ファンブックなどでも詳しく紹介されています。

ゲーム内イベントモード

シリーズには、キャラクターたちの背景や交流を描く特別なモードが搭載されています。

- クエスト（QMA6）: 「生徒クエスト」と「教師クエスト」があり、クリアすることでキャラクターの背景ストーリーやミニドラマを閲覧できます。生徒クエストは他のプレイヤーとの対戦、教師クエストは担当ジャンルでの高評価達成で解放されます。
- アカデミーアドベンチャー（賢者の扉以降）: アドベンチャーゲーム形式で、新たなキャラクターも交えた物語が展開されました。
- 誕生日記念（扉S2以降）: キャラクターの誕生日前後に特別なイベントが発生します。誕生日当日のストーリーイベント、期間中の特定の通り名入手、決勝戦での条件達成による限定アイテムや通り名の獲得などが可能になります。

生徒（プレイヤーキャラクター）

プレイヤー自身の分身としてアカデミーに入学する生徒たちです。デフォルト名が設定されていますが、プレイヤーは自由に名前を決めることができます（文字数には制限があります）。どの生徒を選んでも、クイズの有利不利は一切発生しません。コンピュータが使用するキャラクター（COM）には、特定の名前が設定されています。

シリーズによっては、移動手段として魔法のホウキに乗る際、キャラクターごとに乗り方やホウキのデザイン、装飾に違いが見られます。また、選択ジャンルによってホウキの色や形状が変化するシステムも導入されました。

QMA7で追加された生徒たちは、地上の「第七アカデミー」出身という設定で、従来の「第一アカデミー」の生徒たちと共に学ぶことになります。両アカデミーでは標準制服が異なり、後に購買部で相互に購入可能となりました。アカデミーには標準学科の他、格闘学科、商業学科、工業学科、医療学科などが存在します。

QMA7以降、各生徒が使用する魔法（雷エフェクト）には固有の名称が付けられ、掛け声として使われるようになりました。これはQMA8のキャラクター選択画面などで確認できます。

DS版の物語は、アーケード版とはパラレルワールドと位置付けられており、当初DS版のみのキャラクターがAC版に登場することはありませんでしたが、後にアプリ版やAC版XVでDS版キャラクターが登場する例も出てきました。

OVA版では、QMA1登場キャラが特定のクラスに所属し、後のシリーズキャラが転入生として登場する設定が見られます。

XIVのリコードアリーナモードやトーナメント・NEOのイベントでは、キャラクターごとに得意ジャンルと苦手ジャンルが設定されています。

QMA1稼働当初から全ての製品版に登場している生徒はレオン、セリオス、シャロンの3名です。

主要な男子生徒としては、熱血漢のレオン、クールな秀才セリオス、料理上手で献身的なカイル、飛び級した天才少年ラスク、軍人のような転校生サンダース、関西弁の伊達男タイガ、心優しい姉思いの少年ユウ、そして第七アカデミー出身の自称「真実の探求者」ハルトや、ストイックな格闘家リックなどが登場します。DS版オリジナルとしては、謎多き双子の弟クロニカ、魔族の血を引くケイオスなどがいます。

主要な女子生徒としては、元気いっぱいのポジティブ少女ルキア、高飛車なお嬢様だが不器用な一面も持つシャロン、お菓子作りが趣味の努力家クララ、飛び級した天才だが年相応な一面もあるアロエ、冷淡で謎めいた転校生マラリヤ、活発な格闘家ユリ、中国風の転校生ヤンヤン、商業科の生徒で購買部員のリエル、これといった取り柄はないが前向きなアイコ、医療科のエルフ族で最年少ながら外見は成人と変わらないメディア、無口で不思議なミュー、生真面目な委員長気質のマヤ、司会進行・実況担当のヴァニィ（ヴァネッサ）などが登場します。DS版オリジナルとしては、純粋な心の持ち主ライラ、記憶喪失の少女セラなどがいます。

先生

マジックアカデミーで生徒たちを導く教師陣です。QMA1、QMA3-5ではアメリアが、QMA6以降はサツキがデフォルトのガイド役を担当しますが、特定の条件を満たすことで他の担当教師をガイド役に選択することも可能です。暁の鐘では「マジック☆コロシアム」の対戦相手としても登場しました。

生徒の姉で新米教師のサツキ（ユウの姉、元幽体）、アニメ&ゲーム担当で「魔法少女」姿のマロン、スポーツ担当で超熱血な鳥人ガルーダ、芸能担当でナルシストだが根は真面目なフランシス、ライフスタイル担当で天然ボケなエルフ族リディア、社会担当で元ウィーズを名乗っていたエリーザ、文系学問担当で生徒思いだが怒ると怖いアメリア、理系学問担当で魔導騎士団長のウィーズ、保健室の先生で既婚者のミランダ、そしてかつて理系学問を担当していた高齢の魔法使いロマノフなどが登場します。シリーズの鍵を握る人物として、アカデミー校長のヴァル・ヴァ・ヴァルアドスも存在します。

その他の関係人物

アカデミーに関わる様々な人物が登場します。天の学舎のキーパーソンである妖精の双子ティアルとセレスト、天の学舎の学園長カエルム、DS版やOVAに登場する名無しのクラスメイトや仲間キャラ、DS版に登場したバルハルトとルーナといった大賢者、TGのウェブコミックに登場する源コウタ、LFに登場する敵対キャラに見える謎の黒魔導士や識神メティスなどがいます。

敵対キャラクター

シリーズの物語を彩る敵対者たちも登場します。

- 魔神エニグマデウス: QMA5で初登場したラスボス的な存在で、決勝戦での共闘相手として登場しました。後のシリーズでも名称を変えつつ登場します。
- クイス: 賢者の扉以降に登場するクイズ魔龍のしもべで、「魔龍討伐」モードの進行役を務めます。仮面で顔を隠しています。
- 魔龍: クイスが仕える巨大な龍で、「魔龍討伐」モードのサブモニターに姿が映し出されます。天の学舎では幼体としても登場しました。
- 邪神: 天の学舎の「邪神封印戦」モードの敵役で、強大な力を持つ存在です。

トーキョー関係人物

QMATG以降に登場する、トーキョー世界に関連する人物たちです。

- イナリ / アベノイナリ: グリムを召喚する少女で、トーキョー世界の出来事の中心人物の一人です。
- ムジナ / アベノムジナ: イナリの従兄で、アベノ家の力を研究する青年ですが、瘴気の影響を受けて変貌してしまいます。
- アヴェノセイメイ: イナリとムジナの祖先で、エボルグリムの親玉として登場しますが、後に本来の姿を取り戻します。
- エボルグリム: EVO以降に登場する、生徒キャラクターに酷似した人為的に生み出されたグリムです。オリジナルのキャラクターとは異なる性格を持ち、動物に変身する能力を持ちます。XIV以降は物語やイベントでオリジナルと共演することもあります。

これらのキャラクターたちが織りなす物語とクイズへの挑戦が、『クイズマジックアカデミー』シリーズの魅力となっています。

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