クイズ地球どんぶり!

『クイズ地球どんぶり!』の全貌

『クイズ地球どんぶり!』は、1984年4月7日から同年9月まで、フジテレビ系列にて放送されたクイズ番組です。放送は毎週土曜日の19:00から19:54までの時間帯で行われました。その後、同じ制作チームによる続編『ザ!地球どんぶり』が1984年10月から1985年3月30日まで放送されました。

概要

番組は「土曜の夜は地球がおいしい!」というキャッチコピーのもと、桂三枝（現在の桂文枝）が司会を担当し、当初は鈴木祐子がアシスタントを務めていましたが、後に寺田理恵子がその役割を引き継ぎました。出題のナレーションは有名なみのもんたが担当しました。この番組は、元々『木曜おもしろバラエティ』の一企画で、1983年10月から3か月の間に毎月1回放送され、その平均視聴率が良かったことから、レギュラー放送が開始されることとなりました。

ルールと形式

クイズの進行

最初は芸能人対抗戦の形式で、ペア4組が9問のクイズに挑戦し、その後は個人戦に移行して6問が出題されることになりました。問題は全て二択形式で、解答者はライトペンを使用してテレビモニターに答えを提出します。特にユニークなのは、モニターの背景が常にブラックアウトされていることです。

正解すると1ポイントが加算され、また各問題の難易度によって得られるポイントが異なる場合もありました。しかし追加の「トラップ」が仕掛けてあり、全員不正解の場合は得点が没収される「親の総取り」が発生します。この場合、視聴者に抽選で海外旅行がプレゼントされるという試みもありました。

特別なシステム

途中からのルール変更として「おねがい君」という人形が導入され、他の解答者の意見を聞いた後に解答を変更する際に1度だけ使える権利が与えられましたが、「親の総取り」が発生した際には使用できないというルールもありました。最終問題は「プレッシャークイズ」で、トップの解答者だけに問題が与えられます。

番組のエピソード

1984年9月15日の放送では、初めて全員が0点で終了するという珍事が発生しました。この日は三つの問題で「親の総取り」が起こり、全員が答えを一致させたため、優勝者が不在になるという展開でした。他にも、オープニングで使用されていた曲にはボブ・ジェームスの「RUSH HOUR」があり、視聴者を惹きつけました。

一方『ザ!地球どんぶり』では、視聴者参加型の形式が採用され、キャプテンと一般参加者による対抗戦が行われました。出題内容には世界の出来事や珍エピソードが含まれ、両キャプテンにはそれぞれのチームが設けられました。視聴者が知識を競い合う中で、スリリングな要素がプラスされています。

まとめ

『クイズ地球どんぶり!』は単なるクイズ番組ではなく、視聴者参加型の要素と、エンターテインメント性を融合させた新しいスタイルの番組でした。その後の「ザ!地球どんぶり」でも同様の試みが続き、視聴者の興味を引き続けました。これらの番組は、日本のクイズ番組における一つの金字塔として、多くの人々に楽しまれました。

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