クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ (Queens of the Stone Age) の軌跡

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ（QOTSA）は、1997年にカリフォルニア州パームデザートで、ギタリストのジョシュ・ホーミを中心に結成されたハードロックバンドです。その音楽性は、ストーナーロックを基盤としながらも、幅広いジャンルの要素を取り入れ、独特の世界観を築き上げています。

バンドの誕生と初期

ジョシュ・ホーミは、自身のバンドであるカイアスの解散後、新たな音楽活動を模索していました。当初は「ガンマ・レイ」というバンド名で活動を開始しましたが、同名のバンドの存在が判明したため、改名を余儀なくされます。そこで、旧友である音楽プロデューサーのクリス・ゴスの提案により、「石器時代のおかま」を意味する「クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ」という、インパクトのあるバンド名が採用されました。

1997年、パール・ジャムのストーン・ゴッサードが設立したレーベル「ルーズグルーヴ」から、セルフタイトルのデビューアルバムを発表。その後、カイアス時代の盟友であるニック・オリヴェリが加入し、バンドの基礎が固まります。

インタースコープへの移籍と躍進

2000年、インタースコープ・[[レコード]]に移籍し、2ndアルバム『R指定』をリリース。このアルバムは、NME誌のアルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、高い評価を受けました。さらに、2002年には、フー・ファイターズのデイヴ・グロールがドラマーとして参加した3rdアルバム『ソングス・フォー・ザ・デフ』を発表。このアルバムは、全世界で100万枚以上のセールスを記録し、世界的な人気を確立しました。

メンバーの変遷と活動の継続

2004年にはニック・オリヴェリが脱退するなど、メンバーの変動もありましたが、バンドは活動を継続。2005年には4thアルバム『ララバイズ・トゥ・パラライズ』をリリースし、全米チャート初登場5位を記録。2007年には5枚目のアルバム『エラ・ヴルガリス』を発表しました。また、同年にジョシュ・ホーミはザ・ディスティラーズのブロディ・ドールと結婚しています。

2012年には、6枚目のアルバム制作中にデイヴ・グロールがドラムで参加。さらに、トレント・レズナーやニック・オリヴェリも制作に加わりました。制作終盤には、ジョン・セオドアがドラマーとして加入し、そのままメンバーとなっています。

アルバム『ライク・クロックワーク』の成功

2013年、6枚目のアルバム『ライク・クロックワーク』をマタドール・レコードからリリース。このアルバムは、アメリカで発売初週に9万1000枚を売り上げ、Billboard 200で1位を獲得。バンドにとって、そしてマタドール・レコードにとっても初の快挙となりました。また、全英アルバムチャートでも初登場2位を記録し、その人気を不動のものとしました。2014年の第56回グラミー賞では、リンジー・バッキンガム、デイヴ・グロール、トレント・レズナーらと共演し、大きな話題を呼びました。

現在のメンバー

ジョシュア・ホーミ (ボーカル、ギター、ピアノ)
トロイ・ヴァン・リューウェン (ギター、バッキング・ボーカル、キーボード)
ディーン・フェルティタ (キーボード、ギター、バッキング・ボーカル)
マイケル・シューマン (ベース、バッキング・ボーカル)
ジョン・セオドア (ドラムス)

過去のメンバーとコラボレーター

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは、多くのミュージシャンとコラボレーションを行っています。

ボーカル: マーク・ラネガン、ロブ・ハルフォード、エルトン・ジョン、トレント・レズナー、アレックス・ターナー、ジェイク・シアーズ、ジュリアン・カサブランカス、シャーリー・マンソン、ブロディ・ドール、セリーナ・シムズなど
ギター: ビリー・ギボンズ、クリス・ゴス、デイヴ・キャッチング、ディーン・ウィーンなど
ベース: ニック・オリヴェリ、アラン・ヨハネスなど
ドラムス/パーカッション: デイヴ・グロール、ジョーイ・カステロ、ジーン・トラウトマン、アルフレッド・ヘルナンデス、マット・キャメロン、ジャック・ブラックなど
キーボード: ナターシャ・シュナイダーなど
ストリングス: パズ・レンチャンティン、アナ・レンチャンティン

ディスコグラフィー

アルバム
Queens of the Stone Age (1998年)
Rated R (2000年)
Songs for the Deaf (2002年)
Lullabies to Paralyze (2005年)
Era Vulgaris (2007年)
...Like Clockwork (2013年)
ライブアルバム
Over the Years and Through the Woods (2005年)
Rated R Deluxe Edition (2010年)
iTunes Festival: London 2013 (2013年)
* ...Like Cologne (2013年)

来日公演

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは、これまでに何度か来日公演を行っています。2002年のフジロック・フェスティバルには、デイヴ・グロールもドラムスとして参加しています。2024年2月には、単独公演のため来日し、大阪と東京でライブを開催しました。

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは、常に進化を続け、その音楽性は多くのファンを魅了し続けています。

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