クイーンズ・パーク・フットボールクラブについて
クイーンズ・パーク・フットボールクラブ(Queen's Park Football Club)は
スコットランドの
グラスゴーを本拠地とし、1867年に設立された歴史的な
サッカークラブです。長い間アマチュアとして活動していたこのクラブは、2019年11月にプロ化し、「Ludere Causa Ludendi」(プレーをするためにプレーする)というモットーを掲げることで、
サッカーへの情熱を表現しています。クイーンズ・パークはスコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグに参画する唯一の完全なアマチュアクラブとして、長らく高い評価を受けてきました。
歴史的背景
クイーンズ・パークは
スコットランドにおける
サッカーの発展において、重要な役割を果たしてきました。1872年には
スコットランド代表が初めてイングランドと対戦した際、全11選手がクイーンズ・パークの選手で構成され、代々続く
スコットランドのユニフォームカラーに影響を与えました。また、1873年には
スコットランドサッカー協会が他の8クラブと共に設立され、クイーンズ・パークが初代
スコティッシュカップ王者となりました。1885年までイングランドのFAにも加盟していたため、
FAカップにも参加し、いくつかの決勝に進出していますが、プロ化を拒み続けたため、20世紀に入るとクラブとしての影響力は次第に薄れていきました。1958年の降格以降、トップリーグでの活躍は見られなくなりました。
ライバル関係
クイーンズ・パークのライバルには、同じく
グラスゴーを拠点にするセルティックやレンジャーズがありますが、彼らと同じディビジョンで対戦する機会は長らくありませんでした。現在の主な競争相手は、下位ディビジョンに所属するパーティック・シッスルやクライド、アルビオン・ローヴァーズなどです。しかし、2012-13シーズンにはレンジャーズが4部に降格したことにより、両者の対戦が実現しました。この記念すべき「オリジナル・
グラスゴー・ダービー」は、1879年3月に遡り、セルティックとレンジャーズによる
オールドファームが始まる9年前、まさに
サッカー史に刻まれる瞬間となりました。
獲得したタイトル
クイーンズ・パークは、その長い歴史の中で数々のタイトルを獲得しています。
スコティッシュカップでは10回、
スコティッシュ・フットボールリーグの2部では2回、3部では1回、4部でも1回の優勝を誇ります。特に
スコティッシュカップの勝利は、1873-74シーズンから1892-93シーズンにかけて連続して達成されるなど、その実力を証明しています。
歴代の選手たち
クイーンズ・パークには歴史的に著名な選手も多く在籍しました。特に
アレックス・ファーガソンやアラン・アーヴァイン、アンドリュー・ロバートソンなど、後に
サッカー界で名を馳せる選手たちがここから巣立っています。彼らの存在は、クラブの名声を高めるだけでなく、多くの若い選手たちにとっての模範となることでしょう。
終わりに
クイーンズ・パーク・フットボールクラブは、その豊かな歴史や伝統、数多くのタイトル獲得の実績から、
スコットランドサッカー界において特別な存在です。これからもクラブのさらなる発展を期待したいと思います。