クサカベ

株式会社クサカベについて

株式会社クサカベ（英: KUSAKABE CORPORATION）は、1928年に創業した日本の絵の具メーカーです。創業以来、絵具、顔料、画用液など多様な画材の製造・販売を行っており、特に専門家向けの製品に力を入れています。企業の本社は東京にあり、いくつかの工場で製品を生産しています。

会社の歴史

クサカベの歴史は1928年にさかのぼります。創設者の日下部信一が東京都神田小川町で「クサカベ油絵具製造所」を立ち上げ、油絵具の製造を開始しました。この地での事業は1971年まで続き、その後、旭日産業株式会社がアサヒ絵具株式会社を設立し、再び「クサカベ」ブランドの油絵具が製造され続けることとなりました。

1972年には美濃窯業株式会社が研究部門を引き継ぎ、「ミノー油絵具株式会社」として専門的な油絵具の製造に特化しました。このように、クサカベの製品は時代とともに発展し、1975年にはクサカベ油絵具株式会社が新たに設立され、専門家向けの油絵具と画用液の製造が再開されました。

1996年には、アサヒ絵具、クサカベ油絵具、ミノー油絵具の三社が合併し、「株式会社クサカベ」が誕生しました。この合併により、各ブランドの技術と製品を融合させた新しい体制が確立され、現在のクサカベが形成されました。

現在の事業内容

現在、株式会社クサカベは多様な製品を取り扱っています。特に油絵具、ミノー油絵具、アキーラ（水性アルキド樹脂絵具）、水彩絵具などの有彩色絵具を主力とし、各商品は朝霞工場で生産されています。また、白色絵具や画用液などは御殿場工場で製造されています。

クサカベは、プロのアーティストのニーズに応えるため、常に画材の品質向上に努めています。特に、陶磁器やディスプレイなどの分野でも用途が拡大しており、多様な色合いや質感の画材を提供しています。

企業の文化と社会貢献

株式会社クサカベは、芸術や文化の振興にも積極的に取り組んでいます。公募展への協賛を行い、特に独自の企業賞「クサカベ賞」を設立しています。この賞は新進気鋭のアーティストや優れた作品を評価・支援するために設けられています。

クサカベは、アーティストたちが創造する喜びや表現する力を支えるために、その製品と活動を通じて芸術文化の発展に寄与することを目指しています。今後も、色彩と技術の新たな可能性を追求しつつ、幅広い世代の表現活動をサポートし続けることでしょう。

取扱製品と仕様

クサカベでは、以下のような製品を取り扱っています：

• - 油絵具・油絵具関連製品
• - 水彩絵具・専門家用水彩絵具
• - アキーラ（水性アルキド樹脂絵具）
• - 画用液や顔料（ピグメント）
• - 画筆やスケッチブック
• - ソフトパステルや純銀粘土（製造元：三菱マテリアル）
• - 英国デーラー・ラウニー社製品の取り扱い

このように、クサカベは多彩な製品群を用意し、アーティストの様々なニーズに応えています。

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