クシシュトフ・カミンスキー

クシシュトフ・カミンスキー: ポーランド出身のサッカー選手

クシシュトフ・カミンスキー（Krzysztof Kamiński）は、1990年11月26日に生まれたポーランドのサッカー選手で、主にゴールキーパーとして活躍しています。日本においてはカミンスキーとして知られ、ジュビロ磐田でのプレーが特に注目されています。彼の兄ラドスラフ・カミンスキーもサッカー選手で、かつて藤枝MYFCに所属していました。

来歴

カミンスキーは11歳の時にサッカーを始め、その後KSウォミャンキの下部組織で育ち、2008年にトップチームに昇格しました。その後、ナレフ・オストロウェンカやMKPポゴン・シェドルツェ、ヴィスワ・プウォツクを経て、2012年にルフ・ホジューフへ移籍しました。2013年4月9日にはポーランド・カップのレギア・ワルシャワ戦で公式戦デビューを果たし、リーグ戦では35試合に出場しました。また、U-20およびU-21ポーランド代表チームにも選出された経験があります。

2015年1月8日、カミンスキーはJリーグのジュビロ磐田への移籍を発表し、同年3月8日の開幕戦では先発デビューを果たしました。この試合では、駐日ポーランド大使から花束を贈呈され、注目を集めました。2015年シーズン中は、体調不良で欠場した試合を除く全てに出場し、磐田の新たな守護神としての地位を確立しました。

特に、大宮アルディージャとの試合でのPKセーブや、東京ヴェルディ1969戦での重要なプレイが印象に残り、チームのJ1復帰に大きく寄与しました。

2016年はけがにより出場機会が減少し、20試合に留まりましたが、2017年には33試合出場し、リーグ最少失点記録を更新しました。また、この年にはJリーグ優秀選手賞を受賞しました。2018年も引き続き活躍し、特にJ1参入プレーオフでもチームを支えました。

2019年は、湘南ベルマーレ戦でのユニークなアシストが話題となり、JリーグにおいてGKが手を使ってアシストを記録したのは彼が初めてです。シーズン中はほとんどの試合に先発しながらも、途中から出場機会が減少し、シーズン終了後に磐田を退団することになりました。

2020年には古巣のヴィスワ・プウォツクに復帰しました。

エピソード

カミンスキーは、その技術とパフォーマンスにより、ジュビロ磐田のサポーターから「神ンスキー」や「神ック」といった愛称で呼ばれることもありました。チームメイトとの関係も深く、元日本代表の中村俊輔は彼のGKとしての能力を高く評価しています。

また、2015年のシーズンソングのミュージック・ビデオにも出演し、ファンとの距離感を縮めるような活動にも積極的でした。「カミックの日」と名づけられたイベントでは、彼の名前を冠したグローブが配布され、サポーターとの絆を強める機会となりました。

カミンスキーはそのプレースタイルや熱心な姿勢から、今でも多くのファンに支持されています。彼のこれからの活躍にも期待が寄せられています。

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