クスリサンベツ川

クスリサンベツ川

クスリサンベツ川は、北海道登別市を流れる二級河川であり、登別川水系の支流の一つです。その最大の特徴は、登別温泉の温泉街を流れ、温泉水が流れ込んでいる点にあります。

川の名の由来

クスリサンベツ川という名前は、アイヌ語の「クスリ・サンケ・ペツ」に由来します。これは「薬（温泉水）が流れ下る川」という意味を持っています。この名前が示す通り、川は温泉と深く結びついています。

地理的な特徴

クスリサンベツ川は、登別市北東部の山麓を源流とし、南へと流れて登別川に合流します。流路の途中には登別温泉があり、温泉から湧き出る水が川へと流れ込むため、周辺には硫黄の匂いが漂います。温泉水の影響は合流後の登別川にも及ぶため、登別川から取水する千歳水源は、合流地点よりも上流に設置されています。

登別温泉地区においては、クスリサンベツ川は高い擁壁に囲まれており、急勾配の区間が続きます。そのため、50ヶ所以上もの落差工や帯工が設けられ、独特の景観を形成しています。

周辺環境

クスリサンベツ川の合流地点から北東へ約1キロメートルの場所には、北海道道2号洞爺湖登別線の紅葉谷橋が架かっています。また、その付近から登別温泉町にかけては、北海道道350号倶多楽湖公園線が川沿いを通っており、この道路沿いの谷は「紅葉谷」として知られています。

支流

大湯沼川（登別市）

橋梁

クスリサンベツ川には、以下の橋が架かっています。

勝関橋
湯之川橋
曙橋
五色橋
高砂橋
あじさい橋
弥生橋
つつじ橋 - 北海道道350号倶多楽湖公園線
いでゆ橋 - 北海道道350号倶多楽湖公園線
もみじ橋 - 北海道道350号倶多楽湖公園線
せせらぎ橋 - 北海道道350号倶多楽湖公園線
紅葉谷橋 - 北海道道2号洞爺湖登別線

流路

流路図を表示

関連項目

日本の川一覧
* 北海道の川一覧

もう一度検索