クユニ＝マザルニ州

クユニ＝マザルニ州

クユニ＝マザルニ州は、南米北部に位置するガイアナの州の一つです。州都はバルティカであり、クユニ川とマザルニ川という二つの主要な河川が州名の由来となっています。この地域は、その豊かな自然と資源に恵まれていることで知られています。

地理と位置

クユニ＝マザルニ州は、ガイアナの広大なエセキボ地域に位置しています。この地域全体が、隣国ベネズエラによって領有権が主張されているという、複雑な問題を抱えています。州内には、広大な熱帯雨林、多様な動植物が生息する生態系、そして貴重な鉱物資源が豊富に存在します。

隣接する州としては、北にバリマ＝ワイニ州、東にポメローン＝スペナーム州とエセキボ諸島＝西デメララ州、南東にアッパー・デメララ＝ベルビセ州、南にポタロ＝シパルニ州があります。また、西はブラジルのロライマ州、北西はベネズエラのボリバル州と国境を接しています。

人口

クユニ＝マザルニ州の人口は、近年増加傾向にあります。以下は、過去の国勢調査における人口の変遷です。

2012年: 18,375人
2002年: 17,597人
1991年: 14,794人
1980年: 14,390人

これらのデータから、過去数十年にわたって人口が増加していることがわかります。この背景には、鉱業や林業などの産業の発展、そして他の地域からの移住などが考えられます。

領有権問題

クユニ＝マザルニ州を含むエセキボ地域は、ベネズエラによって領有権が主張されています。この問題は、19世紀にまで遡る歴史的な背景を持っており、現在も両国間の外交関係に影響を与えています。ガイアナ政府は、この地域が自国の領土であることを主張しており、国際的な仲裁を求めています。この領有権問題は、地域の開発や投資にも影響を与えており、将来の安定と発展のためには解決が不可欠です。

コミュニティ

クユニ＝マザルニ州には、多様なコミュニティが存在します。先住民族、ガイアナの他の地域からの移住者、そして外国人などが共存しており、それぞれの文化や生活様式が混ざり合っています。これらのコミュニティは、地域の経済や社会の発展に貢献しており、その多様性がクユニ＝マザルニ州の魅力の一つとなっています。

関連項目

ガイアナの行政区画
グアヤナエセキバ

クユニ＝マザルニ州は、その豊かな自然、資源、そして複雑な歴史的背景を持つ地域です。今後の発展のためには、領有権問題の解決、持続可能な開発、そして多様なコミュニティの共存が重要となるでしょう。

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