クラッシュ・ダイブ

映画『クラッシュ・ダイブ』の概要

『クラッシュ・ダイブ』は、1997年にアメリカで製作されたアクションビデオ映画です。この映画は、軍事任務に従事する潜水艦の乗組員たちが直面する危険な状況を描いており、後に続編として『クラッシュ・ダイブ II』が1998年に公開されました。また、日本ではフジテレビのゴールデン洋画劇場で『クラッシュ・ダイブ 急速潜航』というタイトルで放送されました。

物語のあらすじ

物語はアメリカのバージニア州ノーフォークにある海洋科学アカデミーから始まり、設計を担当した元特殊部隊員のジェームズ・カーターが潜水艦「ユリシーズ」の最終点検を行っています。カーターは、新人の副艦長マクドナルドと共に、ペンドルトン提督、ラング艦長と対面。そこで、隊員たちは出港の準備を進めます。この潜水艦は、朝方の任務パトロールに向けて出港しますが、途中で嵐に遭遇します。

パトロール中、漂流中の船から発せられる遭難信号を受け取り、何とか救助活動を行おうとする乗組員たち。しかし、副艦長マクドナルドは浮上することに懸念を抱きます。するとラング艦長は、教科書通りの対応ではなく、彼らを救助する必要性を説き、ユリシーズは浮上して遭難者たちを助けます。しかし、救助したはずの遭難者たちは、実は潜水艦を乗っ取るためのテロリストであり、本当の目的が隠されていました。

テロリストたちは乗組員を排除し、通信装置を破壊するなどして、ユリシーズの位置を隠そうとします。この事態を受けて、ペンドルトン提督は設計者カーターを国防省に呼び寄せます。妻子がいるカーターは当初手伝いを渋りますが、息子の後押しにより任務に復帰することを決意します。

改めて、カーターは別の潜水艦からユリシーズに潜入し、次々とテロリストを排除していきます。その間、艦内では裏切り者も現れ、カーターは緊迫した銃撃戦を繰り広げます。最後には、ミサイルの軌道を偏向させ、テロリストのボスを海に押し出すことに成功。ユリシーズは無事に浮上し、任務を終えることができました。

フィナーレでは、カーターが自宅に戻り、リサ・スタークと再会する場面が描かれ、物語は幕を閉じます。

キャラクターとキャスト

この映画には多彩なキャラクターが登場します。主なキャラクターには、設計者で元特殊部隊員のジェームズ・カーター（マイケル・ダディコフ）、提督のペンデルトン（フレデリック・フォレスト）、遭難者のリヒター（ライナー・ショーン）、艦長のラング（マイケル・カバナフ）などがいます。彼らは、様々な役割を果たし、物語展開に絡んでいきます。

制作スタッフ

本作の監督はアンドリュー・スティーヴンスが担当しており、脚本はウィリアム・C・マーテルによって執筆されました。また、音楽の部分ではクロード・ゴーデットやデヴィッド・ワーストが関わっています。日本語吹替版においては春日正伸が演出を手掛け、栗原とみ子が翻訳を担当しました。

映画『クラッシュ・ダイブ』は、緊張感あふれる潜水艦の任務を描いており、アクションファンにとっては見逃せない作品となっています。

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