クラッシュ・バンディクー アドバンス

クラッシュ・バンディクー アドバンス

『クラッシュ・バンディクー アドバンス』は、2002年7月18日にコナミ（現・コナミデジタルエンタテインメント）によってリリースされたアクションゲームです。本作はクラッシュ・バンディクーシリーズの初めての携帯ゲーム機向けの作品で、PlayStation以外のプラットフォームで発表されたのもこれが初めてでした。

ゲームの特徴

このゲームはシリーズの過去作をコンパクトにまとめた内容で、基本的な要素は以前の作品からほぼそのまま引き継がれています。例えば、ワープルーム、ステージについての概念、そして「パワーストーン」といったアイテムは、従来のスタイルが踏襲されています。一方で、これまでのシリーズが奥に向かって進む“奥スクロール”の主軸だったのに対し、今作では主として左から右への横スクロールのステージが多く配置されています。ただし、ごく少数のステージでは奥スクロールの形式も残されており、過去作の雰囲気をほのかに感じさせてくれます。

ストーリー

物語は、悪の科学者コルテックスの最新兵器「わくせいミニミニマシーン」によって、地球があめ玉のように小さくされてしまうところから始まります。この状況を打破するためには、各地に散らばる「パワーストーン」を集めるしかありません。そのため、主人公クラッシュは彼の冒険心を駆り立てられ、再び大冒険に向けて旅立つことになるのです。

キャラクター

本作に登場するキャラクターは、シリーズファンにはお馴染みの面々です。主人公クラッシュ・バンディクーはそのしなやかな体を持って健在で、妹のココ・バンディクーは今回の冒険はクラッシュに任せ、サポートに徹しています。また、クラッシュの守り神アクアクもアドバンス版で活躍し、悪役のネオ・コルテックスは地球を小さくして優越感を味わっています。ボスキャラクターとしては、ディンゴダイルやエヌ・ジン、タイニータイガーなどが登場し、それぞれクラッシュの冒険を妨害します。

ステージ

本作には多様なステージが用意されており、各ステージは独自のテーマを持っています。例えば、最初のステージ「ジャングル ビート」は易しめの難易度で、プレイヤーをゲームの感覚に慣れさせます。続いて海底の「ダイバー クラッシュ」やジャングルから遺跡内に突入する「みつりんの こだいいせき」、氷の洞窟をテーマにした「つるつる すべるぞ!」など、多彩なロケーションが特徴です。ボス戦では、ディンゴダイルとの水中戦や、エヌ・ジンとの空中での対決が待ち受けています。

終わりに

最終スティージでは、コルテックスとの決戦が待ち構えており、全てのパワーストーンを集めた後には、特別なラストステージが現れる仕掛けも用意されており、プレイヤーにさらなる挑戦を提供します。

このように『クラッシュ・バンディクー アドバンス』は、古き良きシリーズの魅力を保ちながら新たな遊びを提供する作品となっています。

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