クラッシュ・バンディクーシリーズ

クラッシュ・バンディクー シリーズ

『クラッシュ・バンディクー』は、アクティビジョンが販売する人気ゲームシリーズであり、その主人公の名前でもあります。1996年にPlayStationで第一作が発売されて以来、アクションゲームを中心に、レースやパーティーゲームなど、様々なジャンルで展開されています。

歴史

シリーズ初期はソニー・コンピュータエンタテインメント（現ソニー・インタラクティブエンタテインメント、SIE）が販売を担当していましたが、その後、販売元は国内外で変遷を繰り返しました。国内ではコナミ、ビベンディ ユニバーサル ゲームズを経て、現在はアクティビジョンが販売しています。海外では、ユニバーサルインタラクティブ、ビベンディ ユニバーサル ゲームズを経て、アクティビジョンが担当しています。2023年10月以降は、マイクロソフトがシリーズの権利を保有しています。

しかし、開発を担当していたToys for Bobは、Xboxとの契約を結びつつも独立スタジオとなり、PlayStationのファーストパーティー作品である「アストロボット」にもスパイロやクラッシュを模したキャラクターが登場していることから、Xboxでの独占はされない見込みです。

概要

シリーズの基本は、主人公クラッシュを操作し、ジャンプやスピンアタックといったアクションでステージを進むシンプルなアクションゲームです。しかし、レースゲームやミニゲームなど、様々な派生作品も存在します。

初期の作品はノーティードッグが開発を担当し、マーク・サーニーがプロデューサーを務めていました。ユニバーサルは、SCEとの契約で5作品を販売し、日本では6作目からコナミと提携して、PS以外のゲーム機でも発売されました。

その後、ユニバーサルはビベンディ ユニバーサル ゲームズとしてシリーズを販売しましたが、ビベンディがアクティビジョンと合併したため、2008年末に日本から撤退。2017年に初期3作品をリメイクした『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』が発売され、世界で2000万本を超える大ヒットを記録しました。2020年以降は、アクティビジョンが日本でのパッケージ販売を再開しています。

キャラクターデザイン

クラッシュのデザインは、作品によって大きく変化しています。日本版のみアニメ調のデザインになった作品もありましたが、基本的には『クラッシュ・バンディクー』から『クラッシュ・バンディクー5』までは大きな変更はありませんでした。しかし、アクティビジョン・ブリザードに販売元が変わると、デザインが大きく変更され、「新生クラッシュ」と呼ばれるようになりました。

その後、過去のデザインに戻され、2019年発売の『クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!』や、2021年配信の『クラッシュ・バンディクー ブッとび!マルチワールド』では、過去のキャラクターデザインと共演しています。

ゲーム内の3Dビジュアルは、一部を除き海外版に準拠しており、商品パッケージは日本国内ではアニメ調のデザインが使われていましたが、『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』以降は海外と共通のデザインになっています。ただし、指の本数だけは、日本版のみ5本に変更されています。

シリーズ作品

以下に、主なシリーズ作品を発売日順にまとめます。アクションゲーム以外はジャンルを記載。

クラッシュ・バンディクー（PS）1996年12月6日発売
クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!（PS）1997年12月18日発売
クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周（PS）1998年12月17日発売
クラッシュ・バンディクー レーシング（PS）1999年12月16日発売 (レースゲーム)
クラッシュ・バンディクー カーニバル（PS）2000年12月14日発売 (パーティーゲーム)
クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー（PS2、Xbox、GC）2001年12月20日発売
クラッシュ・バンディクー アドバンス（GBA）2002年7月18日発売
クラッシュ・バンディクー アドバンス2 ぐるぐるさいみん大パニック!?（GBA）2003年12月4日発売
クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート（PS2、GC、GBA）2004年7月8日発売（レースゲーム）
クラッシュ・バンディクー5 え〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?（PS2）2004年12月9日発売
クラッシュ・バンディクー アドバンス わくわく友ダチ大作戦!（GBA）2004年12月9日発売
クラッシュ・バンディクー がっちゃんこワールド（PS2、PSP、GC）2005年12月1日発売（アクション+レース）
クラッシュ・バンディクー フェスティバル（DS）2006年7月20日発売（対戦バラエティ）
クラッシュ・バンディクー ニトロカート3D（iOS）2008年7月25日発売 (レース)
Crash Bandicoot Nitro Kart 2（iOS）2010年5月27日発売 (レース)
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!（PS4、Switch、Xbox One、Steam）2017年8月3日発売
クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!（PS4、Switch、Xbox One）2019年8月1日発売（レースゲーム）
クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース（PS4、Xbox One、Switch、PS5、Xbox X/S、Win）2020年10月2日発売
クラッシュ・バンディクー ブッとび!マルチワールド（iOS、Android）2021年3月25日発売
クラッシュ・チーム・ランブル（PS4、Xbox One、PS5、Xbox X/S）2023年6月20日発売

この他にも、パチスロやパチンコ、携帯電話アプリなど、様々なメディアで展開されています。

主な登場キャラクター

クラッシュ・バンディクー：主人公。タスマニア出身のバンディクー。
アクアク：光波のマスク。クラッシュをサポートする。
タウナ・バンディクー：クラッシュの元恋人のバンディクー。
ココ・バンディクー：クラッシュの妹。メカニックに強い。
クランチ・バンディクー：コルテックスが作ったスーパーバンディクー。
ポーラ：クラッシュの友達の白クマの子供。
プーラ：ココの友達の子供のトラ。
ベイビーT：クラッシュが古代で出会ったティラノサウルスの赤ちゃん。
ネオ・コルテックス：悪の科学者。クラッシュの宿敵。
ウカウカ：コルテックスの黒幕。アクアクの双子の兄弟。
エヌ・ジン：コルテックスの参謀の宇宙機械技師。
タイニータイガー：コルテックスの部下のフクロオオカミ。
ディンゴダイル：コルテックスの部下。ディンゴとワニの合成生物。
エヌ・トロピー：時間博士。コルテックスの部下。
ニーナ・コルテックス：コルテックスの姪で、ワルワルスクールに通う。
ニトラス・ブリオ：ネオ・コルテックスの元参謀。
リパー・ルー：洗脳されたカンガルー。
コアラコング：洗脳されたコアラのボクサー。
ピンストライプ：洗脳されたポトルー。頭脳明晰でクールな性格。
コモド兄弟：洗脳されたコモドオオトカゲの兄弟。剣術の達人。
リラ・ルー：ゴリラとカンガルーが合体したキャラクター。
エヌ・トランス：催眠術師。エヌ・トロピーの部下。
パプパプ：原住民の長。
グリン：ペンギン。
ニセクラッシュ：クラッシュの偽者。
エヌ・オキサイド：宇宙最速を誇るエイリアン。
ザム：オキサイドの仲間。トカゲとカエルを足した様な姿をしている。
ゼム：オキサイドの仲間。ゴブリンとトロールを足した様な姿をしている。

この他にも、多数の魅力的なキャラクターが登場します。

ゲーム内の箱の種類

木箱：リンゴが入っている一般的な箱。
シマ箱：踏みつけるとリンゴが出てくる縞模様の箱。
?箱：リンゴやアイテムが入っている箱。
1UP箱：クラッシュの残り人数が増える箱。
アクアク箱：アクアクが現れてクラッシュを守る箱。
↑箱：高くジャンプできる箱。
鉄ワク箱：特殊な方法でしか壊せない鉄の枠が付いた木箱。
バクダン箱：爆発する赤い箱。
ニトロ箱：触れると爆発する緑色の箱。
C箱：チェックポイントになる箱。
スロット箱：絵柄によってアイテムが変わる箱。
すり抜け箱：透明になれる箱。
タイムストップ箱：タイムアタックモードで時間を止めることができる箱。
透明箱：!ブロックで作動させることで実体化する箱。
ブロック：壊せない鉄の箱。足場として利用できる。
↑ブロック：高くジャンプできるブロック。壊れない。
!ブロック：特定の仕掛けを作動させるブロック。
Cブロック：チェックポイントになるブロック。
!ブロック（緑）：ステージ上のニトロ箱をすべて爆発させるブロック。
スイッチ箱：攻撃すると近くのニトロ箱などを爆発させる箱。
セーブポイント箱：オートセーブを行う箱。
CRマジックカーペット箱：マジックカーペットに乗ることができる箱。
CRジャイロ箱：ジャイロに乗ることができる箱。
ムゲンリンゴ箱：無限にリンゴを出し続ける箱。
ズボン箱：クラッシュのズボンの色が変わる箱。
ストップ箱：敵やトラップの動きを止める箱。

漫画版

クラッシュバンディクー ダンスでジャンプな大冒険!：川嶋亜理による漫画作品。
クラッシュバンディクー かっとび!スピンワールド：後藤英貴による漫画作品。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

かつて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにクラッシュのキャラクターが登場していました。

権利について

現在はマイクロソフトが権利を保有しています。過去に開発を担当したノーティードッグは、現在シリーズに関わることは難しいとコメントしています。

日本での販売本数

（各タイトルの販売本数データは省略）

他作品との関連

ジャック×ダクスターシリーズ：一部の要素が類似。
スパイロシリーズ：ゲスト出演やコラボ作品が存在。
The Simpsons：パロディとして登場。
パラッパラッパーシリーズ：ソニーのCMで共演。
映画 The CountryBears：ポスターが登場。
トゥームレイダーシリーズ：CMで共演。
GreatTeacherOnizuka：パッケージが登場。

外部リンク

（公式ウェブサイトへのリンクは省略）

脚注

（脚注と注釈は省略）

関連項目

スパイロ・ザ・ドラゴン
スカイランダーズ
クラッシュ・バンディクー (化石)

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