クリスタ・ルディンク

クリスタ・ルーディング＝ロテンブルガー（Christa Luding-Rothenburger, 1959年12月4日 - ）は、旧東ドイツ、ヴァイスヴァッサー出身の元スピードスケート選手であり、元自転車競技（トラックレース）選手です。

彼女は、1988年のカルガリー冬季オリンピックとソウル夏季オリンピックの両方でメダルを獲得し、同一年度に開催された夏冬両方のオリンピックでメダルを獲得した史上初の選手となりました。これは彼女の輝かしいキャリアにおける特筆すべき功績の一つです。その2年前の1986年には、世界スプリントスピードスケート選手権大会と世界選手権自転車競技大会の両方でメダルを獲得しており、両競技において世界トップレベルの実力を持っていたことを示しています。

スピードスケートにおいては、500mと1000mを専門とし、冬季オリンピックで2回、世界スプリントスピードスケート選手権大会で2回、ISUワールドカップで4回の優勝を誇ります。また、世界記録を8回も更新しており、その実力は疑う余地がありません。自転車競技においても、ソウルオリンピックの個人スプリントで銀メダルを獲得した他、世界選手権の同種目において1986年に優勝、1987年に2位となるなど、数々の実績を残しています。

スピードスケートにおけるライバルとしては、アメリカ合衆国のボニー・ブレア、同じ東ドイツのカリン・カニア、そして日本の橋本聖子らが挙げられます。特にブレアとは世界記録の更新回数においても激しく競い合いました。自転車競技においては、ソビエト連邦のエリカ・サルミャーエが最大のライバルでした。

旧姓はクリスタ・ロテンブルガー。1988年のカルガリーオリンピック終了後にエルンスト・ルディンクと結婚しました。夫は彼女にスピードスケートのオフシーズンに自転車トレーニングを勧めた人物です。ソウルオリンピック終了後、自転車競技からは退き、スピードスケート一本に集中してトレーニングを行った結果、1992年のアルベールビルオリンピック・500mで銅メダルを獲得しました。現役最後のレースとなった世界スプリントスピードスケート選手権大会でも銅メダルを獲得し、有終の美を飾りました。

スピードスケートにおける世界記録
数々の世界記録を樹立

余談
橋本聖子が自転車競技でもオリンピック出場を目指すようになったきっかけは、クリスタ・ルーディング＝ロテンブルガーが両競技で世界トップクラスの成績を収めていたことに影響を受けたためです。彼女はルーディングのような選手を目指し、両競技に挑戦する道を選びました。

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