クリスティアン・ヴィエリ

クリスティアン・ヴィエリ

クリスティアン・ヴィエリ（Christian Vieri）は、1973年7月12日にイタリアのボローニャで生まれた元サッカー選手で、ポジションはフォワード。彼は国際サッカー連盟（FIFA）の創設100周年を記念するFIFA 100に選出された125人の選手の内の一人でもあります。

生い立ち

ヴィエリはサッカー選手の父ロベルトとフランス人の母の間に生まれ、3歳の時にオーストラリアのシドニーに移った。その環境で育った彼は、ラグビーをすることで知られていたが、本人は陸上競技や水泳で身体を鍛えていたと語っています。サッカー以外にもクリケットが好きで、インタビューでは「サッカー選手を辞めてクリケット選手になるなら今すぐそうしたい」と言ったこともあるほどでした。さらに、彼の弟であるマッシミリアーノ・ヴィエリも元オーストラリア代表選手であり、祖父もかつてセリエBでGKとしてプレーしていたことから、サッカー一家と言えます。

キャリアの始まり

ヴィエリのプロキャリアは、セリエC1に所属するプラートでスタートしました。特に周囲の注目を集めたのは、インテルが彼に興味を示していた時期ですが、最終的にはエミリアーノ・モンドニコと共にトリノへ移籍。その後は多くのクラブを渡り歩きながら実力を蓄え、1996-97シーズンにはユヴェントスに加入しました。そこで彼はデル・ピエロと共に若手期待の星として、チームを牽引していくことになります。

スペインでの成功

しかし、1997-98シーズンからはアトレティコ・マドリードに移籍し、リーガ・エスパニョーラに挑戦しました。ここでは24試合で24得点を記録し、得点王にも輝きました。彼は「リーガは生ぬるい」とコメントし、その後故郷のラツィオに戻ります。ラツィオでも圧倒的な存在感を見せつけ、1999年にはインテルに移籍、当時の移籍金では歴代最高額の3,200万ポンドが記録されました。

インテルでの全盛期

インテルに在籍中は彼のキャリアの最盛期となり、2002-03シーズンには23試合で24得点を記録して得点王に。残念ながらその後は怪我や若手選手の台頭に悩まされ、徐々に出場機会が減少。2005-06シーズンにはACミランへ移籍し、その後ASモナコやサンプドリアに移籍。しかし、サッカーへの情熱が薄らぎ、引退を考えるようになります。

現役引退後の活動

2009年に引退後は、指導者としては活動しないことを公表。プロのポーカー選手になることを目指しましたが、後に方向転換。同時にアパレルブランドを経営し、2018年からはDJ活動も行っています。

代表歴

イタリア代表としても活躍し、1997年には初めての代表戦を経験。ワールドカップには2度出場し、フランスW杯では5試合5得点、日韓W杯では4試合4得点を記録しましたが、チームはそれぞれベスト8、ベスト16に留まります。怪我の影響もあり、ドイツW杯には出場できませんでした。

私生活

私生活では、若い頃に数多くのモデルとの交際があり、「ラテンの恋人」と呼ばれました。2017年からイタリア人モデルと交際し、2018年には娘が誕生。しかし、彼の性格は寡黙で気難しいとされ、インテル時代にはファンとのトラブルもありました。

ヴィエリはファッションブランドも運営し、友人のパオロ・マルディーニと共に経営しています。サッカー界に多大な影響を与えたヴィエリは、今もなおその存在感を示しています。

もう一度検索