クリスティーナ・イソラ

クリスティーナ・イソラは、1946年1月12日生まれのフィンランド人デザイナーです。彼女は、フィンランドを代表するテキスタイルブランド、マリメッコで長年活躍したデザイナー、マイヤ・イソラの娘として知られています。

クリスティーナは、母親であるマイヤと共にマリメッコで働き始め、その後、自身のデザイン活動を本格化させました。彼女のデザインは、北欧の自然や文化を反映した、独特の色彩とパターンが特徴です。特に、テキスタイルデザインでは、植物や動物をモチーフにしたものが多く見られます。

クリスティーナの代表作の一つに、「メトサンヴァキ（Metsänväki）」という柄があります。このデザインは2007年に発表され、フィンランドの森の風景をモチーフにした、色彩豊かなパターンが特徴です。2013年には、フィンエアーとの提携により、この「メトサンヴァキ」柄が旅客機の機体に大きく塗装され、世界中の注目を集めました。これは、前年に就航した母マイヤの代表作「ウニッコ」柄の機体に続く、二機目の特別塗装機でした。

しかし、この「メトサンヴァキ」柄を巡っては、盗作疑惑が浮上しました。就航から間もない2013年5月23日、フィンランドのデザインに関する新聞記事に掲載された写真を見た、ヘルシンキの美術愛好家が、この柄がウクライナの画家、マリア・プリマチェンコの作品「旅中のロッタ」と酷似していることに気づいたのです。この指摘を受け、フィンエアーは直ちに機体の塗装を塗り替えることを決定しました。

この事件は、デザイン界における著作権の問題を改めて浮き彫りにし、大きな議論を呼びました。クリスティーナ自身は、この盗作疑惑について公式なコメントを発表していませんが、この事件は彼女のキャリアにおいて大きな汚点となりました。

クリスティーナ・イソラは、才能あるデザイナーであることは間違いありませんが、この盗作騒動は、彼女の作品を評価する上で、常に影を落とすことでしょう。

クリスティーナ・イソラ - マリメッコ

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