クリス・テイラー (野球)

クリス・テイラーについて

クリス・テイラー（Christopher Armand Taylor）は、1990年8月29日にアメリカのバージニア州バージニアビーチで生まれたプロ野球選手で、現在はロサンゼルス・ドジャースに所属しています。本職はユーティリティープレイヤーであり、内外野のあらゆるポジションを守ることができる能力を持ち、愛称はCT3です。

プロ入りとマリナーズ時代

テイラーは2012年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズに5巡目（全体161位）で指名されてプロ入りしました。彼はまずA-級のエバレット・アクアソックスで活躍し、37試合に出場して打率.328、2本塁打、18打点、13盗塁という成績を収めました。2013年にはA+級ハイデザート・マーベリックスに昇格し、さらにその後AA級ジャクソン・ジェネラルズでもプレー。オフには、マリナーズのマイナー選手によるオールスターチームに選ばれ、ユーティリティープレイヤーとして評価されました。

2014年にはAAA級タコマ・レイニアーズで開幕し、打率.328、5本塁打、37打点、14盗塁という素晴らしい成績を残します。メジャー契約を結び、さらにボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューを果たしました。デビュー年には47試合に出場し、打率.287を記録。守備でも遊撃手として活躍し、平均以上の守備力を発揮しましたが、時おり粗さが見られたのも事実です。主に内野各ポジションをこなす一方で、2015年は打撃に悩んで打率.170となるなど厳しい年でもありました。

ドジャース時代

テイラーは2016年にロサンゼルス・ドジャースに移籍しました。このトレードは、彼にとって新たなスタートを意味していました。2017年には打率.288、21本塁打、72打点を記録し、特に長打力が際立った一年でした。また、同年にオフにはチームメイトとともにリーグチャンピオンシップシリーズでの活躍が評価され、MVPに選出されました。

2018年にはドジャースのベンチから代打としても活躍し、日本で開催された日米野球にも選抜メンバーとして参加しました。2020年には契約延長を果たし、短縮シーズンながら56試合に出場。2021年にはオールスターゲームに選出され、初出場を果たしました。オールスターゲームでは打席も迎えましたが、結果には恵まれませんでした。

2023年6月には、シカゴ・ホワイトソックス戦で自身の通算100本塁打を達成しました。この本塁打は満塁本塁打であり、MLB史上初めて初本塁打と通算100本塁打のどちらも満塁本塁打で記録した選手となりました。

結び

クリス・テイラーは、そのユーティリティープレイヤーとしての能力や試合での活躍を通じて、ドジャースにおいて欠かせない存在となっています。彼の打撃や守備は多くのファンを魅了し、メジャーリーグでのさらなる成長が期待されます。テイラーの今後の動向には注目が集まることでしょう。

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