クリス・ヒューズ

クリス・ヒューズ

クリス・ヒューズ（Chris Hughes、本名：クリストファー・メリック・ヒューズ、1954年3月3日 - ）は、イギリス出身のミュージシャンであり、卓越した音楽プロデューサーとしても知られています。

経歴

1979年、彼はブリッツ・ブラザーズ（The Blitz Brothers）のドラマーとして音楽業界でのキャリアをスタートさせました。その才能はすぐに開花し、ダレク・アイ（Dalek I）のアルバム『Compass Kum'pas』で初めてプロデュースを手掛けました。この初期の作品において、すでに彼独特の音楽性が垣間見えます。それは、ポップとエレクトロニクスの要素を巧みに融合させるスタイルです。

その後、アダム&ジ・アンツのドラマー兼音楽プロデューサーとして、その名声を確立しました。アルバム『アダムの王国』や『プリンス・チャーミング』のプロデュースは、彼の才能を広く知らしめるきっかけとなりました（この時期、彼は「メリック」という名義で活動していました）。

プロデューサーとしての活動に重点を移してからは、数々の著名なアーティストとのコラボレーションを実現させています。特に、ティアーズ・フォー・フィアーズの1stアルバム制作への参加は、彼のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。続く2ndアルバム『シャウト』では、プロデュースだけでなく、大ヒット曲「ルール・ザ・ワールド」を共作するなど、その貢献は計り知れません。彼は「第5のメンバー」とも呼ばれ、バンドの成功に大きく貢献しました。

その他にも、ロバート・プラント、ポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエル、プロパガンダ、ワン・チャン、ハワード・ジョーンズ、エレクトリック・ソフト・パレードなど、数多くのアーティストのアルバムや楽曲を手掛けています。近年では、スタックリッジのアルバム『A Victory For Common Sence』のプロデュースが代表的な仕事として挙げられます。

1994年2月には、初のソロ・アルバム『Shift』をリリースしました。この作品は、アメリカのミニマル・ミュージックの作曲家であるスティーヴ・ライヒへのトリビュート作品となっています。ヒューズは、1972年に父親に連れられてライヒの代表曲「ドラミング」の演奏をロンドンで鑑賞した経験があり、ライヒから多大な影響を受けたと語っています。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

Shift (1994年)
Eirenic Life (2017年)

関連項目

ティアーズ・フォー・フィアーズ

外部リンク

公式ウェブサイト
* 『Shift』CD 公式ウェブサイト

もう一度検索