クリント・カペラ

クリント・ンドゥンバ・カペラ

クリント・ンドゥンバ・カペラ（Clint N'Dumba Capela）は、1994年5月18日にスイスのジュネーヴで誕生したプロバスケットボール選手です。現在、NBAのアトランタ・ホークスでセンターとしてプレーしています。彼の両親はそれぞれアンゴラとコンゴ共和国の出身で、カペラは母親とともに育ちました。

生い立ち

カペラは幼い頃、サッカーを楽しんでいましたが、身長が190cmに達した13歳の時にバスケットボールに転向しました。彼の兄の勧めにより、15歳で本格的にバスケットボールを始めると、スイス代表に選出され、フランスの国立スポーツ体育研究所（INSEP）で技能を磨きます。

エラン・シャロン時代

2012年、リーグ・ナショナル・バスケットボールに所属するエラン・シャロンのシニアチームに入団。そこでの活躍が認められ、2014年のナイキ・フープサミットで「チームワールド」の一員に選ばれました。その結果、同年のNBAドラフトへのエントリーを決意し、5月には2013-14シーズンのベスト・ヤング・プレーヤー賞とモスト・インプルーブド・プレーヤー賞を獲得します。

NBAキャリアの始まり

カペラは2014年6月26日のNBAドラフトで、ヒューストン・ロケッツから全体25位で指名されました。2015年のシーズン中にはルーキーとして試合にも出場し、プレーオフでの経験も積みました。2016-17シーズンまでには出場時間と成績が向上し、彼はチームにとって欠かせない存在となりました。

特に2017-18シーズンでは、デンバー・ナゲッツ相手に23得点・25リバウンドを記録し、若手選手として特筆すべき成績を残しました。この季節のプレーオフでも重要な役割を果たし、ロケッツの進出を支えました。

アトランタ・ホークスへの移籍

2020年2月5日、彼は4チームが参加するトレードでアトランタ・ホークスへ移籍。それからしばらくして復帰し、2020-21シーズンではキャリアハイとなる10ブロックを含むトリプル・ダブルを達成。翌シーズンにはリバウンド王に輝くなど、着実に成績を向上させています。

プレースタイルと特徴

カペラはフリースロー成功率が約54%で、スリーポイントシュートは得意ではありませんが、オフェンスではリム付近でのフィニッシャーとしての役割が際立っています。特にピック&ロールでハンドラーからパスを受けて得点を狙うスタイルが特徴的です。また、長いウイングスパンと機敏さを活かし、リムプロテクトやリバウンドに優れています。彼は現代のバスケットボールにおいて重要なディフェンダーでもあります。

主な成績

• - NBAレギュラーシーズン: 77試合で平均7.0得点・6.4リバウンド
• - プレイオフ: 26得点・15リバウンドの実績
• - ユーロリーグ: 各種記録に名を連ねる

クリント・カペラは、今後もNBA界での影響力を高めていくことが期待される選手です。

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