クリーブランド級ドック型輸送揚陸艦

クリーブランド級ドック型輸送揚陸艦は、アメリカ海軍が運用したドック型輸送揚陸艦であり、オースティン級を基に改良が施された艦級です。一部の資料では、後継のトレントン級と合わせて同一艦級として扱われることもあります。

当初、LPD-7からLPD-16までの10隻が建造される計画でしたが、実際には7隻が建造されました。トレントンとポンセは、設計がほぼ同じであったものの、トレントン級として分類されました。クリーブランド級とオースティン級の主な違いは、艦橋上部構造と、初期建造艦が持つ指揮統制施設にあります。クリーブランド級は、指揮設備を搭載したため、オースティン級に比べて乗艦兵員数が約90名減少しています。

クリーブランド級は、2014年9月にデンバーが退役したことで全艦が退役し、後継のサン・アントニオ級にその役割を譲りました。本級は、その運用期間を通じて、アメリカ海軍の作戦遂行能力に大きく貢献しました。

同型艦

クリーブランド (USS Cleveland, LPD-7)
デュビュク (USS Dubuque, LPD-8)
デンバー (USS Denver, LPD-9)
ジュノー (USS Juneau, LPD-10)
コロナド (USS Coronado, LPD-11)
シュリーブポート (USS Shreveport, LPD-12)
ナッシュビル (USS Nashville, LPD-13)

登場作品

映画
『レイズ・ザ・タイタニック』
デンバーが登場し、タイタニック号引き揚げ作戦の旗艦として活躍しました。撮影にはアメリカ海軍が全面協力し、実艦が使用されたほか、一部のシーンではミニチュアも用いられました。

クリーブランド級は、その設計思想と運用実績から、アメリカ海軍の揚陸作戦における重要な役割を果たした艦級として、その歴史に名を刻んでいます。また、映画作品にも登場し、一般の人々にもその存在を知られる機会となりました。

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