クレイグ・ブラゼル

クレイグ・ブラゼル

クレイグ・ウォルター・ブラゼル（Craig Walter Brazell、1980年5月10日生まれ）は、アメリカ合衆国アラバマ州モンゴメリー出身の元プロ野球選手で、メジャーリーグベースボール（MLB）と日本プロ野球（NPB）でプレーしました。彼は「ブラッズ」という愛称で親しまれ、プロ野球界での実績も多くあります。

経歴

プロ入り前

ブラゼルは、ジェファーソン・デイビス高校に在学中から注目される選手でした。彼はアメリカンフットボールでも活躍していましたが、試合中のタックルで膝を痛めて以来、野球に専念することになります。高校時代には飛距離のあるバッターとして名を馳せ、通算で130本のホームランを打ったと語っています。

プロ入りとメッツ時代

1998年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツから指名を受け、契約を結んでプロ入りを果たしました。マイナーリーグでは早速活躍し、1999年にはルーキー級で85本のヒットを記録しました。2000年にはA級キャピタルシティ・ボンバーズで100試合以上に出場しましたが、その年は打率が低下しました。しかし、翌年の2001年には、出場試合数が減少するも、打率と本塁打数を上昇させました。

2002年からはアドバンスドA級セントルーシー・メッツでプレーし、100試合出場で16本のホームランを放つなど成績を残しました。シーズン終盤には2A級ビンガムトン・メッツに昇格し、さらに実力を示しました。彼は2004年にメッツでメジャーデビューし、その後もマイナーで活躍を続けましたが、2005年にはフリーエージェントとなります。

ドジャース傘下時代

2006年にはロサンゼルス・ドジャースと契約し、マイナーリーグでのプレーを続けましたが、結果は今一つでした。次いでカンザスシティ・ロイヤルズと契約し、ここで再度メジャーリーグでの出場機会を得ました。

西武ライオンズ時代

2007年に埼玉西武ライオンズに加入し、NPBでの活躍が期待されました。1年目は不調でありましたが、シーズン後半には持ち直し、特に6月の月間MVPを受賞しました。ただし、後半戦に入ると成績は下降し、故障もあって登録抹消に至りました。シーズン終了後、彼は西武を退団しました。

阪神タイガース時代

2009年には阪神タイガースに加入し、ここでの活躍が光りました。開幕から本塁打を連発し、特に2010年には自己最多の47本塁打を記録しました。彼の打撃は大きなパワーが特徴で、カウントが不利な状態でもさまざまなコースに打つことができました。ただし、2012年には出場機会が減少し、最終的に阪神を退団します。

ロッテ時代と現役引退

2013年にはロッテマリーンズに加入しましたが、怪我の影響により活躍の場は限られ、2014年に自由契約となりました。その後はどの球団にも所属せず、2015年に現役引退を発表しました。

引退後の生活

現役引退後は、アメリカに帰国し家庭を持ち、ピラティススタジオの経営にも参加しています。2024年には日本を訪れる予定で、ファーストピッチセレモニーに参加するなどの活動を計画しています。彼の将来の活動に期待が寄せられています。

プレースタイル

ブラゼルのプレースタイルはパワー打者として知られ、特に右投手に対して強さを発揮しました。守備でも巧みな技術を持っていましたが、走塁については古傷を抱えていたため遅れがちでした。それでも、彼はしっかりと結果を残し、ファンに愛された選手として記憶されているのです。

家族

実父も元マイナーリーガーで、祖父も同じくプロの道を歩んでいました。ブラゼルには3人の息子がいて、特に長男は彼が本塁打を放つ際に特別な思いを込めて名付けられています。

個人的な好きなもの

ブラゼルは牛丼が好きであり、日本での生活を通じてその美味しさを実感していることでも知られています。自身が日本での体験を語る際に、この点には特に力を入れています。

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