クレイジーエイト

クレイジーエイト（Crazy Eights）

概要

クレイジーエイトは、トランプを使用した多人数参加型のカードゲームで、特に子供たちに人気があります。プレイヤーは、他の参加者が出したカードと同じスートまたは数のカードを出して、手札を全て出し切ることを目指します。先に手札をなくしたプレイヤーが勝者です。このゲームは20世紀前半に登場した比較的新しいゲームですが、さまざまなバリエーションや別名が存在し、例えば日本の「アメリカンページワン」もその一つです。また、このゲームの基本的な流れに似た商業的なカードゲーム「UNO」とも関係があります。

イギリスでは、クレイジーエイトの変種が「ブラックジャック」として知られており、古い同名のゲームと混同されることがあるため、注意が必要です。

ルール

基本ルール

• - プレイヤー数: 2人以上。
• - 使用するカード: 通常のトランプ1組（プレイヤーが6名以上の場合は2組使用）。ジョーカーは用いません。
• - 手札配布: ディーラーが各プレイヤーに手札を配ります。基本ルールでは5枚ずつ、2人なら7枚ずつ配ります。
• - 山札と場札: 1枚のカードを表向きに出し、残りは裏向きにして山札とします。

プレイの流れ

プレイは、ディーラーの左側から時計回りに進行します。場に出ているカードのスートまたはランクが同じカードを出すことが求められます。もし出せるカードがなく、出したくない場合は山札から1枚引かなければなりません。山札がなくてもカードを出せない場合は、次のプレイヤーにターンが移ります。

特筆すべきルールは、「8」のカード。これを出したプレイヤーは、次のターンに指定されるスートを決めることができます。次のプレイヤーはそのスートに従う必要があり、出せるカードがない場合は「8」を出すことも選択肢となります。

ゲームは、誰かが手札をすべて出すか、全員がパスすることで終了します。チームプレイの場合、両方のメンバーが上がるまで続行します。

スコア計算

上がったプレイヤーが出した時、他の全員の手札の合計点がそのプレイヤーの得点となります。カードの点数は以下の通りです：

• - 絵札: 10点
• - クイーン: 10点
• - ジャック: 10点
• - 8: 50点
• - その他のカードはそのままの数字が得点（「A」は1点）。

全員がパスした場合、手札点数が最も少なかったプレイヤーが、他のプレイヤーとの点数差を得点として獲得します。

主なバリエーション

いくつかのバリエーションも存在します。例えば、山札が使い切れた後は場のカードをシャッフルして再び山札として利用されることがあります。また、手札が1枚になる際に「Last one」と叫ぶ必要があるバージョンもあり、多様なルールが楽しめます。さらに、特定のカードに特別な効果が追加されることもあります。

マウ・マウ

「マウ・マウ」はクレイジーエイトと類似のルールですが、使用するカードが32枚のピケ・デックです。このゲームでは「8」の代わりに「J」がワイルドカードとして機能し、プレイヤーは最後の手札の点数を得ることになります。得点が100点になるとゲーム終了というルールも特徴的です。最後の1枚を出す際には「マウ」と叫ぶ必要があり、これを忘れると山札からカードを引かなければならないペナルティがあります。

まとめ

クレイジーエイトはシンプルなルールながら、戦略や運が結びつく楽しさを提供します。多くのバリエーションがあるため、プレイヤー同士でルールをアレンジしながら楽しむこともできます。このゲームを通じて、家族や友人との楽しい時間を過ごせることでしょう。

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