クレイ・ラパダ

クレイトン・ラパダ：異色のサイドスロー左腕

クレイトン・アンソニー・ラパダ（Clayton "Clay" Anthony Rapada , 1981年3月9日 - ）は、アメリカ合衆国バージニア州ポーツマス出身の元プロ野球選手。MLBでは珍しいアンダースローに近いサイドスローの投球フォームから、左のワンポイントリリーフとして活躍した。

プロ入りとメジャーデビュー

2002年にドラフト外でシカゴ・カブスに入団。5年間のマイナー生活を経て、2007年6月14日にシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たした。カブスでは目立った活躍はできなかったものの、同年8月30日にクレイグ・モンローとのトレードでデトロイト・タイガースへ移籍。

レンジャーズ、オリオールズ、そしてヤンキースへ

2009年12月7日には金銭トレードでテキサス・レンジャーズへ移籍。その後、2011年1月25日にウェイバーでボルチモア・オリオールズへ移籍するも、2012年2月15日に解雇。同年2月18日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、開幕メンバー入りを果たす。

ヤンキースでは、左のショートリリーフとしてキャリアハイとなる70試合に登板。貴重な戦力としてチームに貢献した。父親がフィリピン人であることから、ワールド・ベースボール・クラシック予選のフィリピン代表での出場要請を受けたが、辞退している。

ヤンキース退団後

2013年6月3日にヤンキースから放出された後、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約。セプテンバー・コールアップでメジャーに昇格するも、10月2日にDFAとなり、AAA級コロンバス・クリッパーズに降格。10月16日に放出された。その後も、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム、シアトル・マリナーズ、ボルチモア・オリオールズと、様々な球団を渡り歩いた。

2015年2月14日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、シーズン終了後にFA。ベネズエラのウィンターリーグでプレーしたのを最後に現役を引退した。

引退後

引退後はサンフランシスコ・ジャイアンツの傘下マイナー球団で投手コーチを務め、2021年からはジャイアンツ傘下巡回のアシスタントピッチングコーディネーターを務めている。現役時代の経験を活かし、若手投手の育成に尽力している。

投球スタイル

MLBでは珍しいアンダースローに近いサイドスローの投球フォームが特徴。84 - 88マイルのツーシーム、74 - 79マイルのスライダーの2つが主要な球種で、フォーシームはあまり投げない。打者のタイミングを外す投球術で、多くの打者を打ち取ってきた。

クレイトン・ラパダは、その独特な投球フォームと粘り強い投球で、多くのファンを魅了した。引退後も、指導者として野球界に貢献し続けている。

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