クレブラ島 (プエルトリコ)

クレブラ島（Isla Culebra）は、カリブ海に位置するプエルトリコに属する島です。別名スネーク島（Snake Island）とも呼ばれています。プエルトリコ本島の東、ビエケス島の北に位置し、アメリカ領ヴァージン諸島のセント・トーマス島の西にあります。スパニッシュ・ヴァージン諸島に属する不毛な火山島であり、最高峰は170mです。

島の面積は約31平方キロメートル、人口は約1,542人（2020年時点）です。デューイとクレブラという二つの町が島の中心地となっています。

クレブラ島は美しいビーチで知られ、観光客に人気のスポットです。クリアなカリブ海の海水と白い砂浜が訪れる人々を魅了します。また、周辺海域はダイビングやシュノーケリングのスポットとしても有名で、多様な海洋生物が生息しています。

歴史

クレブラ島の歴史は、先住民であるタイノ族の居住から始まりました。1493年にクリストファー・コロンブスによって発見され、その後、イギリスの海賊たちが隠れ家として利用しました。1880年からはスペインによる植民地化が進められました。

1898年の米西戦争の結果、クレブラ島はプエルトリコと共にアメリカ合衆国の領土となりました。1901年にはアメリカ軍が駐留し、1903年にはアメリカ海軍の保留地となりました。1909年、セオドア・ルーズベルト大統領はクレブラ島を野生生物保護区に指定し、島の自然環境保護に力を入れました。

しかし、1939年になると、アメリカ海軍は第二次世界大戦への対応と参戦準備のため、クレブラ島を射撃および爆撃の訓練場として使用するようになります。この訓練は島民の生活に大きな影響を与え、環境破壊も深刻化しました。

1971年、島民の間で反基地闘争が始まりました。長年の抗議活動の結果、1975年にはすべての訓練機能が隣のビエケス島に移転し、クレブラ島は軍事利用から解放されました。

現在、クレブラ島は平和な観光地として、その美しい自然と歴史を大切にしながら発展を続けています。

もう一度検索