クレプスキュール

クレプスキュール（Les Disques Du Crépuscule）は、ベルギーを拠点とする音楽レーベルです。その名前はフランス語で「黄昏」を意味し、その名の通り、どこか憂いを帯びた、耽美的な雰囲気を醸し出す音楽を多くリリースしています。

1980年代初頭には、ネオアコースティックの先駆け的な存在として注目を集めました。イギリスの伝説的なレーベル、ファクトリー・レコードと提携関係を結び、その影響力を拡大しました。イザベル・アンテナが所属していたことでも知られています。

クレプスキュールの音楽性は非常に多様です。フレンチポップスの影響を感じさせるメロディアスな楽曲から、実験的なミニマル・ミュージックまで、幅広いジャンルを横断しています。その多様性こそが、クレプスキュールの魅力の一つと言えるでしょう。

日本においては、1983年頃から新星堂との提携を通じてアルバムの発売が開始されました。当初は、YMOのメンバーや鈴木慶一が帯に推薦文を寄稿するなど、日本の音楽シーンでも注目を集めました。新星堂が設立したレーベル、オーマガトキの名称は、クレプスキュールに由来しています。

参加ミュージシャン

クレプスキュールには、数多くの才能あるミュージシャンが参加しています。

ミカド (Mikado)
イザベル・アンテナ (Isabelle Antena)
タキシードムーン (Tuxedomoon)
フレンチ・インプレッショニスツ (French Impressionists)
ペイル・ファウンテンズ (The Pale Fountains)
アンナ・ドミノ (Anna Domino)
マイケル・ナイマン (Michael Nyman)
ヴィム・メルテン (Wim Mertens) - 日本ではソフト・ヴァーディクト (Soft Verdict)名義
ポール・ヘイグ (Paul Haig)
ジョセフK (Josef K)
キャバレー・ヴォルテール (Cabaret Voltaire)
キャシー・クラレ (Cathy Claret)
ルイ・フィリップ (Louis Philippe)
ギャヴィン・ブライアーズ (Gavin Bryars)
ビル・ネルソン (Bill Nelson)
リチャード・ジョブソン (Richard Jobson)

これらのミュージシャンたちは、クレプスキュールの多様な音楽性を象徴しており、それぞれの個性がレーベル全体の魅力を高めています。

関連事項

オーマガトキ: 新星堂の関連企業として設立された日本のレーベル。クレプスキュールの名前を捩ったもの。

外部リンク

Les Disques du Crépuscule (公式ウェブサイト)

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