クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜

『クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』

『クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』は、2021年7月15日にネオスからリリースされた、Nintendo Switch用の完全新作ゲームです。通称「オラ夏」と呼ばれ、これまでの『クレヨンしんちゃん』シリーズの中で初めてとなるNintendo Switch向け完全オリジナルのタイトルです。後にPC版（Steam）やPlayStation 4|PlayStation_4版も登場し、幅広いプラットフォームで楽しむことができるようになりました。

ゲームの概要

本作は、ネオスによる家庭用ゲーム参入の第一弾となるソフトであり、『クレヨンしんちゃん』シリーズにおける最新の3Dグラフィックスを取り入れています。開発を担当したのは、人気ゲーム『ぼくのなつやすみ』で知られるミレニアムキッチン。プレイヤーは、キャラクターたちと一緒に自由な夏休みを過ごすことがテーマとなっており、恐竜など非日常的な要素が含まれています。

本作では、昼間と夜の時間が設定されており、昼間は虫取りや釣り、野菜の栽培などの多彩なミニゲームを通じて達成感を味わえます。夜になると、しんのすけの愛犬シロに晩御飯を迎えに来てもらい、その後は家族と絵日記を書いてセーブを行います。このルーチンを繰り返しながら物語を進めていくスタイルです。

ストーリー

ストーリーは、野原一家がみさえの実家がある熊本県阿蘇近くのアッソーの町に滞在中、怪しい男・あくの博士との出会いを通じて展開されます。博士が手にしているカメラを使ってみさえ一家が楽しむ中、突然、巨大な恐竜が現れ、夏休みの一週間が恐怖に変わってしまいます。しんのすけは、博士の研究所で恐竜を召喚する場面を目撃し、その結果、終わらない七日間の冒険に閉じ込められることになります。

オリジナルキャラクターたち

本作にはいくつかの新キャラクターが登場します。みさえの幼馴染、ひのやまヨヨコは、食堂を経営する明るい性格の持ち主。また、その妹であるララコや父親の守は、しんのすけの冒険をサポートします。これらのキャラクターたちは、物語を彩る重要な要素であり、彼らとの交流がプレイヤーにとって欠かせない要素となっています。

開発の背景

本作の企画は、2018年から始まり、ネオスが家庭用ゲーム市場に進出したいという願望からスタートしました。原作の魅力を生かすことが主眼に置かれ、プレイヤーがキャラクターの自由な夏休みを体験できるゲームデザインが構築されています。綾部和のデザイン方針により、『ぼくなつ』シリーズの影響を感じさせないよう、非日常的な要素を盛り込むことが求められました。

グラフィックと音楽

ゲームのグラフィックは、スターファクトリーにより制作され、キャラクターのデフォルメを保ちながらも、夏休みの楽しさを表現することに力を入れています。音楽はノイジークロークが手掛けており、作品中で流れる楽曲は、ゲームの雰囲気を一層引き立てています。

発売と評価

2021年2月18日のNintendo Direct|Nintendo_Directで発表され、2021年7月15日にリリースされた本作は、多くのファンから注目を集めました。評価については、プレイヤーや評論家からもその魅力が認識されており、特に日本の夏の雰囲気や家族の温かさを感じられる作品として評判です。

『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』は、気軽に楽しめる作品でありながら、深いストーリーやキャラクターの魅力が詰まった一作となっています。

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