クレーン・ユウ

クレーン・ユウ (本庄 ゆかり)

基本情報

クレーン・ユウは、1962年10月31日生まれの日本の女子プロレスラーで、本名は本庄 ゆかりです。彼女は1980年に全日本女子プロレスでプロレスラーとしてのキャリアをスタートしました。

プロレスデビューとヒール転向

1984年には、マスクド・ユウとしてデビル軍団を脱退し、ダンプ松本との大ヒール軍団「極悪同盟」を結成しました。ここから、彼女はヒールとして数々の名勝負に挑むことになります。1985年には、ダンプ松本と共にかつての怪物タグチーム「クラッシュギャルズ」を破り、第78代WWWA世界タッグ王座を獲得しました。

倒錯した闘い

特筆すべきは、同年4月26日に行われた第1回ジャパングランプリ公式戦でのダンプ松本との壮絶な対決です。この試合は大流血の末に終わり、クレーンはその後、本名の本庄ゆかり名義でレフェリーとしてのキャリアを歩むことになります。しかし、極悪同盟の仲間たちからは厳しく追及され、試合中によく襲撃を受けることがありました。特にダンプ松本からの攻撃は激しく、彼女のレフェリー転向に至る背景には、こうした苦境もあったのです。

引退とその後の活動

1989年4月22日、本庄ユカリ名義でライオネス飛鳥との対戦をもって現役を引退します。引退後は、いくつかのイベントや興行に参加し、特に1998年のメモリアル・オールスター戦や2003年の極悪同盟復活において、彼女の姿を見ることができました。2005年からは後楽園ホールや両国国技館などで開かれる試合にもセコンドとして参加しており、リンクを降りてもその存在感を保っています。

テレビ出演とプライベート

引退後は、テレビのバラエティ番組に出演し、家庭の事情も明かしました。特に、元レスラーとして紹介され、3人の子どもを持つ引退後の生活へ、2014年には離婚を経験したことなども語られています。また、現在は孫もおり、彼女は「おばあちゃんレスラー」としても知られています。

その魅力と個性

リング上の姿とは裏腹に、クレーン・ユウは降りてからは物腰が柔らかく、ファンとの交流を大切にしていました。1984年から1985年の全盛期には多くのファンに声をかけられると、悪役であるにもかかわらず手を振って応対してしまうこともあったと言い、ダンプ松本からは「悪役としてそれをやってはいけない」とたびたび注意を受ける事があったとされています。

2021年10月現在、彼女はインディーズ団体「COMBO」で年に数回の興行に参加しており、現役時代を彷彿とさせる姿を見せています。

得意技

彼女の得意技にはボディプレス、凶器攻撃、パイルドライバー、体当たりが含まれます。

クレーン・ユウはそのキャリアを通じて魅力的な個性と数々の成果を残し、今もなお多くのファンに愛されています。

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