クロノアイズ

『クロノアイズ』は、長谷川裕一による日本のSF漫画作品です。本稿では、その続編である『クロノアイズ・グランサー』についても詳細に解説します。

作品概要

『クロノアイズ』は、講談社の『月刊マガジンZ』にて、第1部が1999年8月号から2002年6月号まで、第2部が2002年8月号から2003年11月号まで連載されました。

- 第1部：時間犯罪結社ハデスサイズと、時空監視機構クロノアイズとの戦いを描きます。
- 第2部：主人公タイキとアナが、時間犯罪によって改変された世界を修復する冒険を描きます。

どちらの作品も「時空」をテーマにしたSF作品で、タイムトラベルやパラレルワールドなどの要素が盛り込まれています。

受賞歴

- 第1部：第34回星雲賞（2003年）コミック部門を受賞
- 第2部：第35回星雲賞（2004年）参考候補作

あらすじ

第1部

1999年 7月7日、平凡な高校生だった西郷大樹（タイキ・サイゴウ）は、クロノアイズにスカウトされます。彼は持ち前の正義感から、ハデスサイズの野望を阻止するため、様々な時代で冒険を繰り広げます。

しかし、クロノアイズの内部に疑問を抱き始め、アトランティスの民を救うためにハデスサイズと結託したクレオの行動をきっかけに、クロノアイズから追われる身となります。その後、クロノアイズはハデスによって掌握され、タイキたちは逮捕されてしまいます。

タイキは歴史における自分の役割を果たすために元の時代に戻され、死亡。しかし、ハデスサイズから離反した幹部たちの手によって蘇生し、クロノアイズの真の目的を語り始めます。

第2部

第1部から5年後、タイキは空我太揮と名を変え、「未来屋」を経営しながらグランサーとして活動しています。アナやサイボーグ少女ヒルダと共に、歴史改変によって苦しむ人々を救うため、時間犯罪者と戦います。

ある日、ヒルダはかつての仲間であるグリーナム・ターンディックに救われますが、彼はアナを連れ去った仇敵でした。タイキはグリーナムとの最後の対決に挑みます。

登場人物

主要人物

- 西郷大樹（さいごうたいき）/ 空我太揮（うつわたいき）：主人公。高校生からグランサーへと成長し、時間犯罪に立ち向かいます。コードネームはウルフアイズ。
- アナ・ホーキンズ/ アナ・キャナリー：ヒロイン。西部開拓時代の女ガンマンで、タイキのパートナー。コードネームはイーグルアイズ。
- ヒルダ：第2部から登場するサイボーグ少女。タイキとアナと共にグランサーとして活動します。

クロノアイズ

- クロノス：310世紀のクロノアイズ長官。時空神の名を冠する女性。
- クレオ：古代エジプトの女性神官。チームのまとめ役で、後にアトランティスを救うために行動します。コードネームはウァジェトアイズ。
- 日暮退屈丸（ひぐらしたいくつまる）：戦国時代の浪人。普段は頼りないが、剣の腕は一流。正体は宮本武蔵。コードネームはホースアイズ。
- エルザ：紀元前20万年頃の原始時代の少女。怪力の持ち主。正体はミトコンドリア・イブ。コードネームはボーンズアイズ。
- ペル14（フォーティーン）：遠未来のビメイダー（人造人間）。クロノダイバー「ペルセディア」の頭脳体。

ハデスサイズ

- ハデス：ハデスサイズの首領。全ての歴史を支配しようと目論む。本名はディーナ・キンネアド。
- パペッティア：ハデス直属のビメイダー。ハデスを操り、歴史改変を企む。
- プロフェッサー・スパイディ：四大幹部の一人。科学者で、あらゆる自由が認められた世界を作ることを目的とする。
- ジャギィ：四大幹部の一人。グルメで、絶滅動物を食べることを目的とする。
- 侵略大帝（しんりゃくたいてい）：四大幹部の一人。男性の地位向上を目論む。
- スリーピィ：四大幹部の一人。首のない女騎士の姿をしたサイボーグ。

用語解説

- クロノアイズ：310世紀に存在する時空監視機構。時間犯罪を阻止することを目的とする。
- ハデスサイズ：ハデスを首領とする時空犯罪者の結社。歴史を変化させようと企む。
- グランサー：クロノアイズを離れた者が、時間改変された世界を修復する職業。
- ビメイダー：人造人間。
- クロノダイバー：タイムマシン。

補足

本作は、タイムトラベルやパラレルワールドといった要素を巧みに組み合わせ、複雑なストーリーを展開しています。個性的なキャラクターや魅力的な世界観も、多くのファンを魅了する要素となっています。

単行本情報

- 『クロノアイズ』（第1部）：全6巻
- 『クロノアイズ・グランサー』（第2部）：全3巻

各巻の詳細なISBNコードは省略します。

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