クロノマギア

クロノマギア（CHRONO MA:GIA）

『クロノマギア』は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが提供するスマートフォン向けの対戦型カードゲームです。2018年4月に正式サービスが開始され、キャッチコピーは「目覚めよ、勝利の神よ。歯車で加速するカードゲーム、誕生。」です。しかし、2020年11月30日にサービスは終了しました。

開発背景とプロデューサー

本作は『パズル&ドラゴンズ』のプロデューサーである山本大介によって手掛けられた完全新作のカードゲームで、同ゲームの成功から約6年の歳月を経てリリースされました。『パズル&ドラゴンズ』との関連性も強く、ゲーム内では「パズル&ドラゴンズパック」が実装され、更に「時龍契士・ミル」が能力者として登場しています。逆に『パズル&ドラゴンズ』では、本作の能力者たちもコラボキャラクターとして登場しました。

ゲームシステム

プレイヤーは「能力者」と呼ばれるキャラクターを操作し、敵と戦います。各能力者には独自の「マギアスキル」があり、これを使いこなすことが勝利のカギとなります。能力者ごとにライフ、初期MP（マギアポイント）、防御力、MP回復量が異なるため、戦略的なプレイが求められます。

ゲーム内では「クリーチャー」と呼ばれる場に残って戦うキャラクターと、発動後に墓地に送られる「マジック」の2種類のカードが登場します。クリーチャーは種族とスートからなる「タイプ」を持ち、場には最大3枚まで存在可能です。手札から出す際には裏向きにセットされ、次のターンに「サモン」として行動可能になります。このようにデッキ枚数は20枚に固定されており、一般的なTCGやDCGと比べて少なく、運要素に左右されにくいのが特長です。

MP（マギアポイント）

『クロノマギア』の世界では「MP」がエネルギーとして機能します。このポイントを使ってクリーチャーの召喚やマジック、さらにはマギアスキルの発動を行います。自ターン開始時に一定量チェックで回復するほか、ライフが減少した際にも同量を回復できるため、攻撃を受けた側も反撃しやすく、一方的な展開になりにくい仕組みが整えられています。

マギアスキルの特性

「マギアスキル」は各能力者に固有で、必要な「タイプ」が場に揃っていることが発動の条件となります。このスキルは3段階に分かれており、それぞれ異なる3種類から選択可能で、結果として27通りの組み合わせが可能です。従って、デッキ構築の自由度が高く、戦略を考える楽しみも増します。

登場する能力者

本作には多くのキャラクターが登場し、それぞれに独自のバックストーリーやスキルがあります。例としては、神道花梨、ゼータ、エレナ・ブリリアント、ライザー、時龍契士ミル、如月ナイトなどが挙げられます。これらのキャラクターは、声優陣も豪華で、プレイヤーに親しみを持たれる存在となっています。

関連作品

『クロノマギア』は、コミカライズも展開されており、『クロノマギア 時の召喚者と白刃の花嫁』と『クロノマギア ∞の歯車』が、一部連載されていました。特に後者の作画には東毅が参加し、原作は河本ほむらとその弟の武野光が務めています。

結論

『クロノマギア』は、魅力的なキャラクターと深化したゲームメカニズムによって多くのプレイヤーを魅了しました。しかしながら、サービスの終了が発表され、プレイヤーたちに名残惜しい思いをさせました。このゲームは、ガンホーが提供した新たな楽しみとして記憶に残ることでしょう。

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