クロード・ドゥラングル

クロード・ドゥラングル

クロード・ドゥラングル（Claude Delangle, 1957年 - ）は、フランスを代表するサクソフォーン奏者であり、教育者です。パリ国立高等音楽・舞踊学校のサクソフォーン科教授として、次世代の音楽家育成に力を注いでいます。

経歴

リヨン出身のドゥラングルは、パリ国立高等音楽・舞踊学校で優秀な成績を修めました。その才能は早くから認められ、1988年には同校の教授に就任しました。音楽家一家でもあり、妻はエコールノルマル音楽院ピアノ科教授のオディール・ドゥラングルです。夫婦でのデュオ活動も行っています。

1986年から2000年まで、著名な作曲家・指揮者であるピエール・ブーレーズの依頼を受け、アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストを務めました。現代音楽の分野でも重要な役割を果たしました。ソリストとしては、BBC交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ケルン放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界有数のオーケストラと共演しています。

1989年には、リヨン国立地方音楽院教授のセルジュ・ビション、ギャップ国立音楽院教授のイヴ・ランボーと共に、ギャップ市の支援を受けてヨーロッパ・サクソフォーン大学を創設しました。この大学は、サクソフォーンの上級者が技術を磨き、プロの演奏家と交流するための12日間の講習会を開催しています。

2007年には、マルコ・ストロッパのサクソフォーン作品「…沈黙の」を静岡音楽館AOIで初演しました。また、フランスの出版社アンリ・ルモワンヌ社から「クロード・ドゥラングル・コレクション」として、友人であるブルーノ・マントヴァーニ、野平一郎らの作品を出版し、現代音楽の発展にも貢献しています。

音楽活動以外にも、ルーヴシエンヌのサン・ジェルマン・サン・クルーにあるルーマニア教区のキリスト教正統派の大助祭を務めています。2021年には司祭に叙任され、宗教家としての側面も持っています。

栄誉

2017年には、フランス政府より芸術文化勲章を授与されました。これは、彼の音楽界への貢献が大きく評価されたものです。

外部リンク

公式サイト
ヨーロッパ・サキソフォン大学サイト

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