クープ・ドゥ・フランス

クープ・ドゥ・フランス概要

クープ・ドゥ・フランス（Coupe de France）は、フランスにおけるサッカーのカップ戦であり、フランス・カップとも呼ばれます。この大会では、優勝したクラブに次シーズンのUEFAヨーロッパリーグの出場権が与えられ、イングランドのFAカップ同様に、フランスサッカー連盟（FFF）に登録された全てのクラブが参加可能となっています。決勝戦はサン＝ドニにあるスタッド・ド・フランスで開催されます。

歴史

クープ・ドゥ・フランスの歴史は、第一次世界大戦の真っ只中の1917-18年シーズンに遡ります。第1回大会はこの期間に開催され、その優勝カップにはシャルル・シモンの名が刻まれています。彼は、アンリ・ドロネーと共にフランスサッカー連盟の創立に尽力しましたが、1915年に戦死しました。1927年からはフランスの大統領が決勝戦を観戦し、勝者にカップを授与するという慣習が生まれました。現在、大会で最も多くの優勝を誇るのはパリ・サンジェルマンFCで、これまでに14回のタイトルを獲得しています。

大会形式

大会は各ラウンドごとに1回戦制のノックアウトトーナメント形式で進行します。準決勝までは、各ラウンドごとに対戦カードの組み合わせ抽選が行われます。原則として、試合は下位リーグのクラブのホームスタジアムで行われ、試合が90分で決着しない場合でも再試合は行われないため、アマチュアクラブがリーグ・アンの強豪チームに勝利するいわゆる「ジャイアント・キリング」が頻繁に見られます。

ラウンドの概要

• - 1回戦から6回戦: 各地域圏リーグでトーナメントを行い、地域圏ごとに通過枠が設けられている。3回戦からはフランス全国選手権3（5部）所属のクラブが、4回戦からはフランス全国選手権2（4部）、5回戦からはフランス全国選手権（3部）のクラブが参加します。
• - 7回戦: 6回戦を勝ち上がったクラブと、リーグ・ドゥ（2部）のクラブが加わります。
• - 8回戦: 7回戦からの勝ち上がりクラブ。
• - 9回戦: 8回戦からの勝ち上がりクラブとリーグ・アンのクラブ。
• - 10回戦: 9回戦からの32クラブ。
• - 11回戦: 10回戦からの16クラブ。
• - 準々決勝: 11回戦からの8クラブ。
• - 準決勝: 準々決勝からの4クラブ。
• - 決勝: スタッド・ド・フランスで行われます。

出場選手の背番号

出場する選手は毎試合、1番から18番の背番号を付けることが義務付けられています。先発メンバーはポジション別に1番から11番をつけますが、固定の背番号がある選手がベンチスタートの場合は、ポジションに基づいて異なる選手に番号が割り振られることがあります。

スポンサーシップ

クープ・ドゥ・フランスには特定の大会スポンサーは存在しませんが、FFFがスポンサーと提携しており、出場するクラブはクラブのスポンサーのロゴではなくFFFスポンサーのロゴをユニフォームに付けることが求められます。

ユニフォーム

リーグ・アンとリーグ・ドゥに所属するチームは独自のユニフォームを着用して出場しますが、3部以下のチームは3回戦からFFAが提供するナイキのテンプレートユニフォームを着る義務があります。また、7回戦・8回戦では特定の5色（白、赤、青、黄色、緑）のユニフォームの着用が定められており、ホームチームは白または赤、アウェイチームは青、黄、緑から選ぶことになっています。

歴代大会結果とクラブ別成績

これまでの大会の結果は記録されており、特に注目されるのは1992年に中止されたフリアニの悲劇です。このような重要な出来事を含め、公式の記録は多くのサッカーファンにとって大変興味深いものとなっています。

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