グシオン

グシオン、またはグーシオン（Gusion）は、悪魔学において知られる悪魔の一人です。グソイン（Gusoin, Gusoyn）、グサイン（Gusayn）といった別名でも呼ばれています。

概要

『ゴエティア』によると、グシオンは序列11番の地獄の大公爵であり、40の軍団を率いています。『大奥義書』においては、アガリアレプトの配下であるとされています。

グシオンが召喚者の前に姿を現す際の形態は明確には特定されていませんが、紫色のローブを身にまとった体格の良い男性、あるいは人面の猿（犬頭族の変形とも考えられる）として描写されることがあります。

グシオンは、過去、現在、未来に関する深い知識を有しており、召喚者の様々な質問に対して答えることができるとされています。特筆すべき能力として、召喚者に対して敵意を持つ者の心を、友好的な気持ちへと逆転させることができると伝えられています。

グシオンに関する文献

グシオンに関する記述は、以下の文献に見られます。

『幻想動物事典』（草野巧、新紀元社、1997年）
『悪魔事典』（山北篤、佐藤俊之、新紀元社、2000年）
"The Lesser Key of Solomon" (S.L.MacGregor Mathers, Aleister Crowley編纂, 1904)
"Pseudomonarchia Daemonum" (Johann Weyer)
"The Book of Ceremonial Magic" (A.E. Waite, 1913)
Goetia

関連事項

* ソロモンの小さな鍵

これらの情報源を通じて、グシオンは単なる悪魔としてだけでなく、知識と変容の力を持つ存在として捉えることができるでしょう。彼の能力は、敵対的な状況を平和的な関係へと転換させる可能性を示唆しており、悪魔学的な探求における興味深い側面を提供しています。

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