グッときた名場面

グッときた名場面

『グッときた名場面』は、日本テレビが毎年放送する特別番組で、感動的な瞬間を視聴者と共に再体験する機会を提供します。2008年5月5日に放送された55周年記念番組『グッときた名場面BEST55』が好評を博し、以降その人気を受けて続けられることになりました。

この番組では、約8700時間に及ぶ日本テレビの放送素材から、再び見たいシーンや番組が厳選されます。視聴者の記憶に残る名場面だけでなく、視聴率やネットでの検索数、公式サイトへのリクエスト数を元にランキングが作成されるため、視聴者のニーズを反映した内容となっています。取り上げられるジャンルは多岐にわたり、ドラマ、音楽、バラエティ、報道、情報、スポーツ、映画、アニメ、特別番組など、様々なエンターテインメントが網羅されています。

第2回は特に注目に値し、フジテレビの月9ドラマ『婚カツ!』や『SMAP×SMAP』の視聴率を大きく上回り、18.2%という高視聴率を記録しました。これは『婚カツ!』が月9ドラマとして初めて一桁台の視聴率を記録したことでも話題となり、逆に『SMAP×SMAP』は通常の視聴率を下回る結果となったことからも、番組の影響力が伺えます。

第4回まではゴールデンウィークに放送されるのが定番でしたが、第11回からは生放送形式へと変更され、視聴者参加型のアワード方式で開催されるようになりました。ゲスト審査員が各名場面に対して得点を付け、部門賞を決定した後、最終的に視聴者の投票によってグランプリを選出する流れが特徴的です。これにより、視聴者は単なる傍観者ではなく、番組の一部として参加する楽しみを実感できることが魅力の一つとなっています。

しかし、第11回を最後にこの番組は休止状態に入り、ファンにとっては寂しい知らせとなりました。番組が魅了した多くの視聴者が再びその名場面を楽しむことを心待ちにしています。

加えて、番組制作には多くのスタッフと協力企業が関わっています。ナレーションは槇大輔氏が担当し、映像には読売テレビやNNN各局が協力しています。また、制作協力としてU-FIELDやいまじん、各種製作会社が名を連ねており、視聴者に質の高いコンテンツを届けるために尽力しています。

このように、『グッときた名場面』は視聴者が愛したシーンを再確認し、これまでの放送を振り返る貴重な番組として、多くの人々に楽しまれてきました。今後、このプログラムが新たな形で復活することが期待されています。

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