グランツーリスモ ワールドシリーズ

グランツーリスモ ワールドシリーズ：世界規模の『グランツーリスモ』eスポーツ選手権

グランツーリスモ ワールドシリーズ（GTWS）は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント傘下のポリフォニー・デジタルが主催する、世界的なeスポーツ大会です。世界中の『グランツーリスモ』ファンが、その高いドライビングスキルを競い合う舞台として知られています。かつては国際自動車連盟（FIA）と提携し、「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」として開催されていましたが、現在は独立した大会として運営されています。

白熱の戦い：ネイションズカップとマニュファクチャラーズカップ

GTWSは、大きく分けて2つの部門で構成されています。

ネイションズカップ: 各国の代表選手が自国の名誉を懸けて競い合う部門です。オンライン予選を勝ち抜いた各地域のトップドライバーたちが、世界一の称号を目指してしのぎを削ります。国や地域を代表して戦うため、選手たちの国家への誇りと責任感、そして激しい競争心が、レースをさらに白熱したものにしています。
マニュファクチャラーズカップ: 自動車メーカーを代表する選手たちが、チームとして栄冠を目指す部門です。各メーカーの威信をかけた戦いは、その緊迫感と戦略性の高さで知られています。チームワークと個々の選手の力量が、勝利のカギとなるでしょう。

両部門とも、『グランツーリスモ7』のスポーツモードを使用し、プレイヤーのレーティングに基づいてGT1、GT2、GT3の3つのリーグに分けられます。ワールドファイナルへの出場権を得られるのは、最高峰リーグであるGT1のドライバーのみです。

世界への挑戦：オンライン予選からワールドファイナルへ

各部門のオンライン予選は、世界各地のプレイヤーが参加できるオープンな大会です。長期間にわたるシーズンの間、プレイヤーたちはポイントを蓄積し、ランキングを上げていきます。

ネイションズカップでは、地域予選を勝ち抜いた上位国から選抜された選手がワールドファイナルに進出します。一方、マニュファクチャラーズカップでは、オンライン予選で上位にランクインした自動車メーカーと、トヨタ、マツダ、ジェネシスといったオフィシャルパートナーがファイナルに進みます。

ワールドファイナルは、世界中から集まったトップドライバーたちがその真の実力を競い合う、まさに世界選手権の決勝戦です。数々のドラマが生まれる、eスポーツシーンでも屈指の盛り上がりを見せるイベントとなっています。

大会を彩る要素：多言語配信と歴史

GTWSの大会模様は、YouTubeのグランツーリスモ公式チャンネルで、英語、日本語を含む7か国語で生配信されます。世界中のファンが、リアルタイムでレースの興奮を共有できる仕組みが整っています。

GTWSの歴史は、2014年にポリフォニー・デジタルとFIAがパートナーシップを締結したことに始まります。eスポーツにおけるFIAの公式認定は、このパートナーシップが初めてでした。その後、数々のオンラインシリーズを経て、2018年に「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」として正式にスタート。そして2022年、パートナーシップ解消に伴い、大会名称が「グランツーリスモ ワールドシリーズ」へと改称されました。

未来へ向かうeスポーツ：GTWSの進化

GTWSは、eスポーツの進化を象徴する大会の一つです。その高いレベルの競争、世界規模の普及、そして視聴者の熱狂的な支持は、eスポーツがスポーツエンターテインメントとして確固たる地位を築き上げていることを示しています。今後も、GTWSは進化を続け、より多くのプレイヤー、そしてファンを魅了し続けることでしょう。

2024年大会：新たな戦いの幕開け

2024年大会では、マニュファクチャラーズカップに新たなルールが導入されました。各地区予選の上位チームがワールドファイナルに出場し、最終戦は全チーム参加の総力戦となる予定です。この変更によって、さらに白熱した戦いが期待されます。

GTWSは、単なるゲーム大会ではありません。それは、世界中の『グランツーリスモ』ファンが、技術と戦略、そして情熱を懸けて戦う、真のグローバルスポーツイベントなのです。

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