グリーンランドの地方行政区画

グリーンランドの行政区画：変遷と現状

グリーンランドは、その歴史の中で行政区画が何度か変更されてきました。現在は5つの自治体と、どの自治体にも属さない非法人地域である北東グリーンランド国立公園で構成されています。以下に、その変遷と現状について詳しく解説します。

歴史

かつてグリーンランドには、北グリーンランドと南グリーンランドという2つの行政区画が存在していました。1940年にこれらが統合され、ヌークが行政の中心地となりました。1953年にはデンマークの海外郡に昇格し、西グリーンランド（Vestgrønland）、東グリーンランド（Østgrønland）、北グリーンランド（Nordgrønland）の3つの郡に分割されました。北東グリーンランド国立公園は、東グリーンランドと北グリーンランドにまたがる非法人地域として扱われていました。

1978年の自治権獲得、1979年の自治権発効に伴い、各地域の名称はグリーンランド語でそれぞれKitaa、Tunu、Avannaaに変更されました。そして、2009年1月1日の行政区画改編により、4つの自治体に簡素化されました。さらに、2018年1月1日の改編で、カースートスップ自治体がアヴァンナータ自治体とケケタリク自治体に分割され、現在の5地域体制となりました。

現在の行政区画（2018年1月1日以降）

自治体

クヤレック（Kujalleq）
カコルトック（Qaqortoq）
セルメルソーク（Sermersooq）
ケケタリク（Qeqertalik）
アヴァンナータ（Avannaata）

非法人地域

北東グリーンランド国立公園：定住者は存在しません。

また、カースートスップにあるチューレ空軍基地は米空軍の管理下にあります。

2009年から2017年までの行政区画

2009年1月1日から2017年12月31日までは、以下の4つの自治体と非法人地域で構成されていました。

自治体

クヤレック
カコルトック
セルメルソーク
カースートスップ

非法人地域

北東グリーンランド国立公園

2009年以前の行政区画

2009年の改編以前は、郡部とそれを構成する下位行政区分としての自治体がありました。具体的な郡部の名称は以下の通りです。

郡部

西グリーンランド（Kitaa）
東グリーンランド（Tunu）
北グリーンランド（Avannaa）

自治体

自治体は郡部を構成する下位行政区分でした。

このように、グリーンランドの行政区画は時代とともに変化してきました。現在の行政区画は、5つの自治体と北東グリーンランド国立公園という非法人地域で構成されています。

関連項目

* ISO 3166-2:GL

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