グルノーブル・フット38

グルノーブル・フット38 (Grenoble Foot 38)

グルノーブル・フット38は、フランス南東部の都市グルノーブルを本拠地とするサッカークラブです。オーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域圏に位置し、現在はリーグ・ドゥ（フランス2部）に所属しています。

歴史

1892年にFCグルノーブルとして創設されたクラブは、1997年にノルカップ・オランピックとの合併を経て、現在のグルノーブル・フット38となりました。クラブ名に含まれる「38」は、グルノーブルが位置するイゼール県の県番号に由来します。クラブは過去に何度も名称を変更しており、1998年ワールドカップと2000年欧州選手権でフランス代表として活躍したユーリ・ジョルカエフが在籍していた時期には、FCグルノーブルとして活動していました。

1997年8月9日にグルノーブル・フット38として最初の公式戦を行い、その4年後には2部リーグへの昇格を果たし、7シーズンを過ごしました。2002年には、ルイ・ファン・ハール監督率いるFCバルセロナと親善試合を行い、1-0で勝利するという番狂わせを演じました。

2004年には、日本のインデックス社がクラブを買収。2008年には新スタジアム、スタッド・デ・アルプが完成し、本拠地として使用を開始しました。2007-08シーズンにはリーグ・ドゥで3位となり、1962-63シーズン以来となるリーグ・アン（1部）昇格を果たしました。

しかし、2009-10シーズンは開幕から連敗が続き、フランスリーグ史上初となる開幕11連敗を喫しました。この不振により、シーズン途中でリーグ・ドゥへの降格が決定。さらに、財政問題から5部リーグへの降格という苦難も経験しました。

その後、クラブは再建に取り組み、2017-18シーズンには2部リーグへの復帰を果たしました。近年は2部リーグを舞台に、上位進出を目指しています。

2023-24シーズンは序盤こそ好調だったものの、後半戦で失速。シーズン途中に監督交代を行うも、最終的には11位でシーズンを終えました。2024-25シーズンからは、オズワルド・タンチョットが監督に就任しています。

クラブ名変遷

1892-1977: Football Club de Grenoble
1977-1984: Football Club Association Sportive de Grenoble
1990-1992: Football Club de Grenoble Isere
1992-1993: Football Club de Grenoble Jojo Isere
1993-1997: Olympique Grenoble Isere
1997-: Grenoble Foot 38

タイトル

国内大会

リーグ・ドゥ（ディヴィジョン・ドゥ）: 2回 (1959-60, 1961-62)
フランス全国選手権: 1回 (2000-01)
フランス全国選手権2: 1回 (1998-99)

国際大会

なし

過去の主な所属選手

ユーリ・ジョルカエフ
オリヴィエ・ジルー
松井大輔
梅崎司
* 伊藤翔

グルノーブル・フット38は、過去に様々な苦難を乗り越えながら、フランスサッカー界で歴史を刻んできたクラブです。今後の更なる発展に期待が寄せられています。

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