グレートマジシャン

グレートマジシャン

グレートマジシャン（Great Magician）は、2018年5月7日に生まれ、2022年7月30日にその生涯を閉じた日本の競走馬です。競走馬としてのキャリアは短く、わずか2年強でしたが、その間に東京優駿（日本ダービー）4着、毎日杯2着などの実績を残し、高い能力を示しました。

馬名の由来は「偉大な奇術師」。この名前が示すように、レースでは観客を魅了するような走りを見せました。2021年のJPN[[サラブレッドランキング]]では、3歳芝部門で8位にランクインしており、その世代を代表する一頭として注目を集めました。

2歳時（2020年）

2020年11月1日、グレートマジシャンはクリストフ・ルメール騎手を鞍上に迎え、2歳新馬戦でデビューを果たしました。レースでは、2番手を追走し、直線で先頭に立つと、外から追い込んできたレッドロワとの競り合いをアタマ差で制し、見事優勝しました。

3歳時（2021年）

3歳初戦として、セントポーリア賞（1勝クラス）に出走したグレートマジシャンは、最後の直線で力強く抜け出し、優勝。その実力を改めて証明しました。続く毎日杯（GIII）では、単勝1.9倍という圧倒的な1番人気に支持されました。レースでは、直線で外に持ち出し、2番人気のシャフリヤールを猛追しましたが、惜しくも首差で2着に敗れました。

そして、5月30日に行われた東京優駿（日本ダービー）に出走。前半スローペースの中、後方から徐々にポジションを上げ、直線に入ると一気に加速して大外から各馬を追い抜きましたが、ゴール前でステラヴェローチェにかわされ、4着という結果に終わりました。その後、毎日王冠（GII）への出走を予定していましたが、9月10日の馬体チェック時に種子骨靭帯の炎症が判明し、出走を回避。サンデーサラブレッドクラブは、同馬の復帰は2022年1回東京開催となる見込みで、年内は休養することを発表しました。

4歳時（2022年）

右前脚の種子骨靭帯炎の痛みが引かず、4歳になって最初のレースは、日本ダービー以来1年2ヶ月ぶりとなる7月30日の新潟メイン・関越ステークスとなりました。しかし、レースのゴール前400m地点で故障し、競走を中止。診断の結果、右第1指関節脱臼を起こし、さらに以前から痛めていた右前脚の繋靭帯のダメージも悪化していたことが判明。予後不良と診断され、安楽死の処置がとられました。グレートマジシャンは、その短い生涯を終えることになりました。

競走成績

グレートマジシャンの競走成績は、以下の通りです。
2歳新馬戦 1着
セントポーリア賞 1着
毎日杯 2着
東京優駿 4着

（JBISサーチおよびnetkeiba.comに基づく）

血統

グレートマジシャンの全兄には、新潟ジャンプステークスを制したフォイヤーヴェルクがいます。

脚注

競走馬成績と情報 netkeiba
JBISサーチ

グレートマジシャンは、その短い競走生活の中で、多くの競馬ファンに感動を与えました。その名前と走りは、今後も語り継がれることでしょう。

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