グレート金山

グレート金山の生涯とボクシングキャリア

グレート金山（本名：李 東春）は、1963年に韓国大邱市で生まれたプロボクサーです。彼のキャリアは数々の栄光と悲劇に彩られ、ボクシング界で強い存在感を示しました。

プロキャリアの始まり

金山は1980年11月18日にソウルでプロデビューを果たします。しかし、プロデビュー戦では第2ラウンドで失格負けを喫し、厳しいスタートを切ることとなりました。翌年の1981年11月、彼は後のOPBF東洋太平洋バンタム級王者である呉張均に勝利し、徐々にその実力を証明していきます。

タイトル獲得と防衛

1983年7月26日には韓国バンタム級王座を獲得し、初防衛を成功させるなど、確固たる地位を築き上げました。その後も、1984年には日本のスーパーフライ級王者である丸尾忠を7ラウンドでKOし、同年11月には新崎満に対してもKO勝利を収めました。さらに、1985年には韓国スーパーフライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成します。

しかし、同年の3月にはWBA世界スーパーフライ級王座に挑戦するも、カオサイ・ギャラクシーに7ラウンドでKO負け。金山はこの敗北後も韓国国内で4連続KO勝利を記録し、自信を取り戻していきます。

日本への移籍と成績

1988年、金山は日本に拠点を移し、日本バンタム級王者の山岡正規に挑戦し、1992年には見事にこのタイトルを獲得します。さらに、防衛戦では功を奏し、7度の防衛を成功させました。その間、彼は東日本ボクシング協会から何度も月間最優秀選手賞を受賞するなど、素晴らしいパフォーマンスを見せてきました。

終わりなき戦い

しかし、1995年には王座を川益設男との試合で失い、この試合の判定には賛否が分かりました。再戦が決定されると、金山はワタナベジムへ移籍、そして9月5日、川益との2度目の防衛戦で再び敗北を喫します。この試合の後、金山は健康状態を崩し、1995年9月9日に惜しくも若くしてこの世を去ってしまいました。

残されたもの

彼の死は多くのファンに衝撃を与え、日本のファンからの募金によって故郷に石碑が建立されるなど、彼の功績は長く記憶に残ることでしょう。グレート金山はその才能と努力をもって多くの人々に愛され続けたボクサーであり、彼の存在はボクシング界の歴史に刻まれています。

獲得タイトル

• - 韓国バンタム級王座（防衛1回）
• - 韓国スーパーフライ級王座（防衛0回）
• - 第54代日本バンタム級王座（防衛7回）

彼の物語は、挑戦と栄光の象徴であり、ボクシングの厳しさと美しさを物語っています。

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