ケアプロ

ケアプロ株式会社について

ケアプロ株式会社は、東京都中野区に本社を構えるヘルスケア関連の企業であり、大学での研究成果をもとに事業を展開する大学発ベンチャーです。2007年12月に設立されたこの企業は、看護師であり保健師の川添高志によって創業されました。川添氏は、東京大学医療政策人材養成講座での研究を通じて見出した「ワンコイン健診」のアイデアを基に、ニーズ調査を行い、さらには優秀成果物特賞を受賞しました。これにより、ケアプロの創業に繋がる土台が築かれました。

事業内容

ケアプロは現在、以下のような多様なヘルスケアサービスを提供しております。

予防医療事業

「セルフ健康チェック」というサービスを提供し、店舗やスポーツクラブ、オフィスなどで低価格の健康チェックを行っています。当初のサービス名は「ワンコイン検診」でしたが、2014年には法改正に伴い、自己採血による簡易血液検査が合法的に行えるようになりました。この規定の元、ケアプロは検体測定室の開設第1号となり、2015年にはインドに子会社を設立するなど、海外展開も図っています。

訪問看護事業

訪問看護事業は365日、24時間体制でサービスを提供しており、「ケアプロ訪問看護ステーション」を中野区と足立区に運営しています。また、訪問看護ステーションと併設された支援センターも存在し、新卒の看護師の採用と育成に努めています。

交通医療事業

「ドコケア」というウェブアプリを提供し、移動を必要とする人々とそのサポートを行う介助者をマッチングしています。このサービスは2020年6月にスタートしましたが、当初の予定から新型コロナウイルス感染症の影響で遅延しました。川添氏が提唱する「交通医療」は、高齢者や難病患者、障がい者など医学的理由で移動が困難な人々の支援を指し、この分野における公的支援制度とも連携しています。

受賞歴

ケアプロは数々の賞を受賞しており、その中には設立当初からの取り組みが評価された結果として、2007年に東京大学から優秀成果物特賞、慶應義塾大学からはBest New Markets Awardを受賞しました。また、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京からの推薦を受けたほか、さまざまな社会イノベーションの場面で高く評価されています。2013年にはアショカ・フェローに選出されるなど、その影響力とサービスの質が認められています。

このように、ケアプロ株式会社は、大学での学びを活かしながら、予防医療から訪問看護、交通医療事業まで多岐にわたるサービスを展開し、ヘルスケア分野において革新的な取り組みを続けています。今後も、地域社会の健康に寄与する存在としての成長が期待されます。

もう一度検索