ケイバどーも!

ケイバどーも!：中央競馬の魅力を余すことなく届けた競馬バラエティ番組

『ケイバどーも!』は、競馬ファンにとって馴染み深い、グリーンチャンネルで放送されていた競馬バラエティ番組です。2019年1月8日から2023年3月28日までの4年間、毎週火曜日の夜に放送され、多くの視聴者から愛されました。

本番組は、2018年まで放送されていた『地・中・海ケイバモード』をリニューアルしたものです。『地・中・海ケイバモード』は中央競馬に加え、地方競馬や海外競馬の情報も幅広く取り上げていましたが、『ケイバどーも!』では中央競馬に特化。より深く、より詳細な情報を届けることを目指しました。地方競馬と海外競馬の話題は、それぞれ『アタック!地方競馬』と『Go Racing!』へと引き継がれました。

番組のテーマは「競馬に感謝の気持ちを込めて!」シンプルながらも、競馬への深い愛情が感じられる言葉です。番組全体を通して、競馬を愛する視聴者の方々へ、中央競馬の様々な魅力を伝えることを目指していました。毎週、様々なトピックを取り上げ、時には視聴者参加型の企画も交えながら、競馬の世界を楽しく紹介しました。

2020年には、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、一時的に放送を休止せざるを得ませんでした。しかし、6月2日には放送を再開。感染対策を徹底した上で、スタジオ出演はメインキャスターの伊藤政昭さん一人に限定。アシスタントの駒澤清華さん、コメンテーターの久光匡治さんと乗峯栄一さんはリモート出演という形で番組を継続しました。この状況下でも、競馬ファンへの情報提供を続けようとする姿勢は、番組の真摯さを改めて印象づけました。

番組では、1週間の競馬のトピックを振り返るコーナーや、今後の重賞レースを展望するコーナー、視聴者参加型の企画など、バラエティに富んだ内容が展開されていました。中でも人気の高かったコーナーとしては、「久光まさファイル・トレジャー」「キヨカのD」「乗峯栄一の複勝ころがし」などが挙げられます。「久光まさファイル・トレジャー」は、競馬予想家の久光匡治さんが独自の視点でレースを分析するコーナーで、鋭い視点とユーモアを交えた解説は多くのファンを魅了しました。駒澤清華さんが担当していた「キヨカのD」は、地方競馬中継のMCも務める彼女ならではの、ダート競走に特化した展望コーナーでした。また、乗峯栄一さんが自身の経験に基づき、複勝式での予想を紹介する「乗峯栄一の複勝ころがし」も、多くの視聴者から支持を集めました。

その他にも、「須田鷹雄の今日は何の日」「楠瀬良博士の馬クイズ」「栗山求の新種牡馬大辞典」「乗峯栄一が唸ったケイバ書籍」など、競馬にまつわる様々な情報を楽しく紹介するコーナーが多数ありました。さらに、「ケイバアーカイブ」「みんなの日記」「トレセン便り」「乗峯栄一の馬の名は」といった、競馬ファンの視点を取り入れたコーナーも人気を博しました。

2023年3月28日、4年間の歴史に幕を閉じました。後番組として『競馬ブロス』がスタートし、新たな時代へとバトンが繋ぎ渡されました。

『ケイバどーも!』は、単なる情報番組にとどまらず、競馬への愛情と情熱が溢れる番組でした。出演者の個性あふれるトークや、視聴者参加型の企画など、視聴者に親しみやすく、そして競馬をより深く楽しめる番組作りが、長きに渡る人気を支えた理由と言えるでしょう。その功績は、多くの競馬ファンによって記憶され続けることでしょう。

もう一度検索