ケッコー ケンコウ家族

『ケッコー ケンコウ家族』は、栗原まもるによる日本の漫画作品で、講談社の漫画雑誌『Kiss』にて2008年から2011年まで連載されました。単行本は全6巻で刊行されています。

あらすじ

物語は、主人公の蜜子が両親を亡くし、一人で生きていこうと決意するところから始まります。しかし、現実は厳しく、一人暮らしを諦めた蜜子は、いとこの酒々井夫婦の家に住むことになります。この酒々井家は、家族全員が徹底的な健康オタク。蜜子は、彼らに巻き込まれながらも、自身の身体を通して「健康」というものを意識していくようになります。

登場人物

酒々井 蜜子（しすい みつこ）
ごく普通の高校生。幼い頃から家事をこなしてきたため、料理が得意。入院中に知り合った女性との出会いをきっかけに、健康を意識するようになります。同級生の束木と恋人になりますが、束木は持病の発作で亡くなってしまいます。

酒々井 長介（しすい ちょうすけ）
蜜子のいとこで、容姿端麗な青年。家族全員で毎日コーヒーエネマを行っています。また、飲尿の習慣があり、健康関連雑誌にコラムを寄稿しています。

酒々井 安寿（しすい あんじゅ）
長介の妹で、小学1年生。

酒々井 善行（しすい よしゆき）
長介の父親で、蜜子を実の娘のように可愛がっています。

酒々井 宴（しすい うたげ）
長介の母親で、蜜子に「健康」の秘訣を伝授します。実家も健康オタクで、野草を使った酵素ドリンクを愛飲しています。

プチフール
酒々井家で飼われている大型犬。強面ですが、実は怖がり。犬ながら、家族と同様に健康的な生活を送っています。

束木 成人（たばき なると）
蜜子のクラスメイト。成績優秀ですが、新学期から登校していませんでした。母親が水商売をしており、自身もホストクラブで働いています。心臓病を患っており、周囲と深い関係を築くことを避けていましたが、蜜子と出会い、恋人となります。蜜子の手料理によって徐々に健康を取り戻していきますが、病状は悪化し、ピクニック中に発作で亡くなってしまいます。

真鳥 小夏（まとり こなつ）
成人の中学時代の後輩。蜜子が成人の健康を改善しようと努力している時に、高カロリーな料理を差し入れてきます。

書誌情報

栗原まもる 『ケッコー ケンコウ家族』 講談社〈KC Kiss〉、全6巻
2009年4月13日発売、ISBN 978-4-06-340748-8
2009年8月10日発売、ISBN 978-4-06-340765-5
2010年1月13日発売、ISBN 978-4-06-340783-9
2010年6月11日発売、ISBN 978-4-06-340806-5
2010年12月13日発売、ISBN 978-4-06-340828-7
2011年3月11日発売、ISBN 978-4-06-340838-6

また、『Kiss』2008年6号には、本作のパイロット版的な作品である「ピュア ナチュラル ジャンク ラブ」が収録されています。

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