ケッコーなお手前です。

ケッコーなお手前です。

『ケッコーなお手前です。』は、みよしふるまちによる日本の漫画作品で、月刊コミックアヴァルス（マッグガーデン）にて2011年6月号から2012年8月号まで連載されました。全3巻の単行本で、高校の小さな茶道部を舞台に、異文化交流と青春模様が描かれています。

あらすじ

アメリカからの留学生ユージーン・オルコットは、日本の武道に興味を持ち、茶道部を見学します。そこで出会ったのは、地元の茶道家元の息子である鳥居樹でした。ユージーンは当初、茶道の価値を見出せずにいましたが、樹が点てた茶を飲んだことで、故郷や友人への想いが溢れ出し涙を流します。その体験から、ユージーンは茶道部に入部を決意し、樹に茶道を教えてほしいと頼みます。しかし、家での稽古を優先する樹は、一度はそれを断ります。ユージーンの熱意に触発された樹は、茶道部への入部を決意し、2人は共に茶道部を盛り上げていくことになります。

部員が増え、文化祭などのイベントに向けて試行錯誤を重ねながら、友情を育んでいく彼らの姿が描かれています。

登場人物

ユージーン・オルコット: アメリカからの留学生で、日本の文化に興味津々。明るく元気な性格で、茶道部ではムードメーカー的な存在です。
鳥居 樹: 地元の茶道家元の息子。クールで無愛想な性格ですが、根は優しく、茶道に対する情熱は人一倍です。
佐山: 茶道部の顧問。ソフトボール部の顧問も兼任しており、生徒たちを温かく見守っています。
内藤: 茶道部の部長。温厚な性格で、部員たちのことを常に気にかけています。
原 理瀬: お団子ヘアが特徴的な女子生徒。ひょんなことから茶道部に入部することになります。
及川 珠子: 理瀬の友人で、和菓子屋の娘。体が弱いながらも、茶道部での活動を楽しんでいます。

作品の魅力

この作品の魅力は、茶道という伝統文化を題材にしながらも、堅苦しさのない青春ドラマが展開されている点です。ユージーンと樹、それぞれの個性的なキャラクターが織りなす人間関係や、部活動を通して成長していく姿は、読者の心を掴みます。また、茶道の作法や道具に関する知識も盛り込まれており、茶道の世界に触れるきっかけにもなります。

舞台

物語の舞台は新潟県。のどかな田舎町の風景が、作品の雰囲気を一層引き立てています。

書誌情報

みよしふるまち 『ケッコーなお手前です。』 マッグガーデン 〈マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ〉、全3巻
2011年12月15日発売、ISBN 978-4-86-127928-7
2012年6月15日発売、ISBN 978-4-80-000015-6
2012年11月15日発売、ISBN 978-4-80-000065-1

外部リンク

* ケッコーなお手前です。／みよしふるまち マッグガーデン・コミック・オンライン - 公式サイト。第1話の試し読みなども可能です。

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