ケツノポリス3

ケツメイシの音楽的進化が詰まった3rdアルバム『ケツノポリス3』

2003年10月1日に発売されたケツメイシの3枚目のアルバム『ケツノポリス3』は、彼らの音楽的な進化と多様な魅力を示す作品として、多くのファンに愛されています。アルバムカラーは黄色で、前作に引き続き初回プレス盤にはステッカーが封入されました。オリコンアルバムチャートでは2週連続1位を獲得し、その人気を不動のものとしました。

本作には、シングルとしてリリースされた「はじまりの合図」「夏の思い出」「太陽」を含む全15曲が収録されています。インスト曲も含むバラエティ豊かな構成で、ケツメイシの音楽性の幅広さを感じることができます。

特に注目すべきは、12曲目に収録されている「幸せをありがとう」です。この曲は、DJ KOHNO|DJ_KOHNOの結婚を祝うために、他のメンバーが沖縄でのアルバム制作合宿中に極秘で制作したというエピソードがあります。しかし、結婚式までに完成が間に合わず、当日はメンバーでかくし芸を披露することになったという裏話も。実は、この曲は大蔵が現在の奥様と仲直りするきっかけになったというエピソードも持ち合わせています。

収録曲の解説としては、まず1曲目の「(バテバテ) (inst.)」は、アルバムの幕開けを飾るインスト曲で、ケツメイシの独特な世界観へとリスナーを誘います。続く2曲目の「はじまりの合図」は、6枚目のシングルとしてリリースされ、多くの人に親しまれています。3曲目の「夏の思い出」は、7枚目のシングルとして夏の定番ソングとして人気を博しました。

また、「1日」は、ベストアルバム『ケツの嵐〜春BEST〜』にも収録されています。その他、「家に帰ろう」「明日の少年」など、バラエティに富んだ楽曲が収録されており、聴く人を飽きさせません。

7曲目の「(マブーハイ) (inst.)」は、タガログ語で「長生きする」という意味を持つ言葉をタイトルにしたインスト曲で、異国情緒あふれる雰囲気が特徴です。8曲目の「夜の天使」は、『ケツの嵐〜冬BEST〜』にも収録されています。その他、「失恋」「門限やぶり」「痔持ち一代」といった、ケツメイシらしいユニークなタイトルの曲も収録されています。

13曲目の「太陽」は、8枚目のシングルとしてリリースされ、ケツメイシの代表曲の一つとして知られています。14曲目の「(カントゥータンタンヨー) (inst.)」は、軽快なリズムが印象的なインスト曲です。15曲目の「花鳥風月 (Album Mix)」は、5枚目のシングル「花鳥風月」のアルバムバージョンで、より深みのあるサウンドに仕上がっています。

本作の演奏には、奥田健治（Electric Guitar & Acoustic Guitar）、田中義人（Electric Guitar）、NAOKI-T（Electric Guitar）、Ryoji（Electric Guitar）、高水健司（Wood Bass）、KYON（Organ, Wurlitzer）など、豪華なミュージシャンが参加しています。ストリングス、サックス、トランペット、トロンボーン、パーカッションなど、多彩な楽器が使用されており、楽曲に豊かな彩りを加えています。

『ケツノポリス3』は、ケツメイシの音楽的な才能とユーモアセンスが存分に発揮された、聴きごたえのあるアルバムです。彼らの幅広い音楽性と、各楽曲に込められたストーリーをぜひ堪能してください。

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