ケンタッキー州議会は、
アメリカ合衆国ケンタッキー州の
立法府であり、上院と下院の二院制を採用しています。州都フランクフォートにある州会議事堂で、毎年常会が開かれます。ここでは、
ケンタッキー州の法律が制定され、州の予算が承認されます。
会期
常会は、1月の第1月曜日の次の火曜日に開会されます。奇数年の常会は60日を超えず、4月15日以降に延長されることはありません。偶数年の常会は30日を超えず、3月30日以降に延長されることはありません。臨時会は、州知事がいつでも、期間を定めて召集できます。
歴史
州昇格後の最初の
議会は
1792年に、一時的な州都であったレキシントンで開かれました。最初の議題は、恒久的な州都の選定でした。最終的に、
議会を収容する仮の建物と恒久的な建物の建設資材を提供したフランクフォートが選ばれ、以来州都となっています。
1922年1月には、メアリー・エリオット・フラネリーが
ケンタッキー州で初の女性州
議会議員となり、
メイソン=ディクソン線以南で選出された初の女性議員となりました。1992年から1995年にかけてのボプトロット作戦では、12人以上の議員が有罪となり、1993年には改革法案が可決されました。
南北戦争
ケンタッキー州は、南北戦争中は公式には中立を保っていました。しかし、南軍派が
1861年11月にラッセルヴィルで会合を開き、南軍政府を樹立しました。このグループはボーリンググリーンに南軍の州都を置きましたが、選挙で選ばれたフランクフォートの
議会を追い出すことはできませんでした。
ゴーベル知事暗殺事件
1899年の州知事選挙では、
議会が最終的な決定権を行使しました。当初の得票数では共和党の
ウィリアム・S・テイラーが民主党の
ウィリアム・ゴーベルを僅差でリードしていましたが、
議会は選挙紛争における最終的な権限を行使しました。両院で多数を占める民主党は、ゴーベルに選挙権を与えるのに十分な票を無効にしようとしました。その争いのさなか、正体不明の暗殺者が州議事堂に近づいたゴーベルを射殺しました。
ゴーベルが死亡した後、選挙は連邦最高裁判所まで争われましたが、連邦最高裁判所は
議会の行為を合法とし、ゴーベルの副知事であった
J・C・W・ベッカムが州知事となりました。
ケンタッキー州議会は、上院と下院からなる
両院制を採用しています。両院の議場は州会議事堂3階の両端に位置しており、事務局は別館にあります。
選挙区
州憲法では、州
議会は38議席の上院と100議席の下院で構成されると定められています。選挙区は、区ごとの人口が均等になるように区割りされ、隣接する1つ以上の郡が含まれる必要があります。区割りは10年ごとに見直されます。
ジェファーソン郡(ルイビル)、ファイエット郡(レキシントン)、ケントン郡(コビントン)の3郡のみが、上院の選挙区で分割されています。
上院
任期と被選挙権
- - 30歳以上であること
- - ケンタッキー州民であること
- - 州に6年以上居住し、選挙区で1年以上生活していること
上院議員は4年の任期で、半数が2年ごとに改選されます。
役職
- - 上院議長(全会一致で選出):ロバート・スティバース
- - 上院仮議長(全会一致で選出):デビッド・P・ギブンズ
各党は、院内総務、院内幹事、院内議員総会幹事を選出します。
下院
任期と被選挙権
- - 24歳以上であること
- - ケンタッキー州民であること
- - 州に2年以上居住し、選挙区で1年以上生活していること
下院議員は2年ごとに選出されます。
役職
- - 下院議長(全会一致で選出):デビッド・オズボーン
- - 下院仮議長(全会一致で選出):デビッド・ミード
各党は、院内総務、院内幹事、院内議員総会幹事を選出します。
常任委員会
上院の常任委員会
- - 農務委員会
- - 歳出・歳入委員会
- - 上院経済開発・観光、天然資源、環境保護担当予算審査小委員会
- - 上院教育予算審査小委員会
- - 上院政府・財政・公共保護予算審査小委員会
- - 上院保健・家族サービス予算審査小委員会
- - 上院司法予算審査小委員会
- - 銀行・保険委員会
- - 委員会に対する委員会
- - 経済開発・観光・労働委員会
- - 教育委員会
- - 入学管理委員会
- - 家族・児童部門委員会
- - 保健サービス部門委員会
- - 司法委員会
- - 免許・職業・行政規制委員会
- - 天然資源・エネルギー委員会
- - 規則委員会
- - 州・地方政府委員会
- - 運輸委員会
- - 退役軍人・軍事・公共保護委員会
下院の常任委員会
- - 農業委員会
- - 歳出歳入委員会
- - 下院経済開発・公共保護・観光・エネルギー担当予算審査小委員会
- - 下院一般政府予算審査小委員会
- - 下院保健・家族サービス予算審査小委員会
- - 下院司法・治安・司法担当予算審査小委員会
- - 下院人事・退職・財務予算審査小委員会
- - 下院中等後教育予算審査小委員会
- - 下院初等中等教育・労働力投資予算審査小委員会
- - 下院運輸担当予算審査小委員会
- - 銀行・保険委員会
- - 委員会に対する委員会
- - 経済開発・労働力投資委員会
- - 教育委員会
- - 選挙・憲法・政府間問題委員会
- - 入学管理委員会
- - 家族・児童部門委員会
- - 保健サービス委員会
- - 司法委員会
- - 許認可、職業、行政規制委員会
- - 地方自治体委員会
- - 天然資源・エネルギー委員会
- - 規則委員会
- - 中小企業・情報技術委員会
- - 州政府委員会
- - 観光・野外レクリエーション委員会
- - 交通委員会
- - 退役軍人、軍事、公共保護委員会
立法調査委員会(LRC)
ケンタッキー州議会は、立法調査委員会(LRC)によって運営されています。
1948年に設立されたLRCは、委員会スタッフの派遣、法案の起草、州予算と教育改革の監督、教材の作成、参考図書室とインターネット・サイトの維持管理、調査報告書、情報速報、
議会新聞の作成と印刷など、スタッフと調査による
議会支援を提供しています。
上下両院の民主・共和両党の選挙で選ばれた指導部が主導し、日々の運営はディレクターが行っています。
外部リンク