ケヴィン・カンプル

ケヴィン・カンプルの軌跡：ドイツから世界へ羽ばたくスロベニアの星

ケヴィン・カンプル（Kevin Kampl, 1990年10月9日 - ）は、ドイツ出身のスロベニア人サッカー選手。ブンデスリーガ・RBライプツィヒに所属し、中盤を担う重要な選手として活躍しています。スロベニア代表としても国際舞台で活躍しました。

生い立ちとルーツ

カンプルはドイツのゾーリンゲンで生まれました。両親はスロベニア北東部のマリボル出身で、オーストリアとの国境に近い地域からドイツへ移住。彼自身はドイツとスロベニアの二重国籍を持ち、当初はドイツ代表でプレーする資格も有していました。しかし、彼は早い段階でスロベニア代表を選択し、その道を進むことになります。

クラブでのキャリア

カンプルのクラブキャリアは、バイエル・レヴァークーゼンの下部組織から始まりました。トップチーム昇格後、出場機会を求めてSpVggグロイター・フュルトへローン移籍。その後、VfLオスナブリュック、VfRアーレンを経て、オーストリア・ブンデスリーガの強豪FCレッドブル・ザルツブルクへ移籍しました。

ザルツブルクでは、その才能が開花。中心選手としてチームを牽引し、2013-14シーズンにはオーストリア・ブンデスリーガ優勝とオーストリア・カップ優勝の二冠を達成。リーグ最優秀選手候補にも選ばれるなど、目覚ましい活躍を見せました。

2014年12月、カンプルはボルシア・ドルトムントへ移籍。しかし、ユルゲン・クロップ監督の下では出場機会が限られ、必ずしも期待に応えられたとは言えませんでした。

2015年夏、古巣バイエル・レバークーゼンへ復帰。ロガー・シュミット監督の下で再びプレーし、中盤の主力として安定した活躍を見せました。

2017年8月には、RBライプツィヒへ移籍。この移籍は、当時のクラブ史上最高額となる2000万ユーロで、大きな注目を集めました。ライプツィヒでは、その多才さと献身性でチームに貢献し、重要な戦力として活躍しています。

スロベニア代表としての貢献

カンプルはスロベニア代表としても長年にわたり活躍しました。2013年9月6日のアルバニア代表戦で代表初ゴールを記録し、チームを勝利に導きました。しかし、2019年11月、彼は個人的な理由により代表引退を発表。スロベニアサッカー協会やチームメイトからの慰留を受けましたが、最終的に引退を決断しました。A代表通算28試合2得点という記録を残し、代表でのキャリアを終えました。

プレースタイル

カンプルは、運動量豊富で、戦術理解度が高く、複数のポジションをこなせるユーティリティ性の高いミッドフィールダーです。ボール奪取能力に優れ、攻撃の起点となるパスセンスも持ち合わせています。また、献身的なプレーでチームを支えることができるため、監督からの信頼も厚いです。

まとめ

ケヴィン・カンプルは、そのキャリアを通じて、ドイツ、オーストリア、そしてスロベニアのサッカー界で存在感を示してきました。クラブと代表の両方で重要な役割を果たし、常にチームのために全力を尽くす姿勢は、多くのファンに愛されています。彼の今後の活躍にも注目が集まります。

*2020年10月20日現在の情報に基づいています。

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