ケヴィン・ステア

ケヴィン・アレクサンダー・ステア（Kevin Alexander Stea、1969年10月17日 - ）は、アメリカ合衆国出身のダンサー、振付師、俳優、歌手、監督、そしてモデルとして、多岐にわたる才能を発揮している人物です。

彼は、マドンナ、レディー・ガガ、マイケル・ジャクソンといった、世界的に有名なアーティストたちのダンサーとして活躍し、その才能を広く知らしめました。また、数々の映画やテレビ番組にも出演し、俳優としてもその存在感を示しています。

ステアは、アシスタント振付師およびダンスキャプテンとして、マドンナが1990年に開催した「Blond Ambition Tour」に参加しました。このツアーは、彼のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。1991年には、このツアーの模様を記録したドキュメンタリー映画『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』にも登場し、そのパフォーマンスが世界中の観客の目に触れることとなりました。

しかし、1992年1月、ステアは、共にツアーに参加したオリバー・クルムズ、ガブリエル・トルピンと共に、ロサンゼルス上位裁判所にて、マドンナの会社であるボーイ・トイ、ミラマックス、プロパガンダを相手に訴訟を起こしました。その理由は、ドキュメンタリーを通じて、意図しない形でプライバシーが暴露されてしまったことにありました。マドンナの国際的な知名度も相まって、この訴訟はメディアで大々的に取り上げられ、ステア自身もニュース番組やトーク番組に出演し、この問題について議論することとなりました。2年以上にわたる訴訟は、1994年10月に取り下げられ、最終的には内容を明かさない形で示談による和解が成立しました。

訴訟が継続中であったにも関わらず、ステアはプロとしてのキャリアを積極的に進めました。ディズニーのミュージカル映画『ニュージーズ』にスウィフティ役で出演したり、松田聖子のコンサートツアー『グロリアス・レボリューション』に参加するなど、その活動の幅を広げました。また、マイケル・ジャクソンのMTV10周年記念ライブでの「ウィル・ユー・ビー・ゼア」のパフォーマンスに参加したことがきっかけとなり、「ブラック・オア・ホワイト」や「ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア」の振り付けを担当するなど、振付師としての才能も開花させました。

ケヴィン・ステアの人生は、華やかな舞台での成功と、プライバシー侵害という困難な訴訟を経験するなど、波瀾万丈とも言えるでしょう。しかし、彼は常に自身の才能を信じ、様々な分野で活躍し続けています。彼の今後の活躍にも目が離せません。

関連項目
ポーズ! 〜マドンナのバックダンサーたち〜

外部リンク
Kevin Stea (@kevinstea) - Instagram
* Kevin Stea - YouTubeチャンネル

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